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忙しいサラリーマンほど間食すべき理由 「太るから」の罪悪感より知るべきメリット

適量は1日の総摂取エネルギー量の約10%…オススメはナッツ類?

 まず、エネルギーついて。嗜好品にあてるエネルギー量は、1日の総摂取エネルギー量の約10%が適量といわれています。デスクワークが中心の成人女性であれば1600kcal、運動習慣のある成人男性であれば2600kcalが1日のエネルギー必要量の目安になります。つまり、160~260kcal程度になります。ちなみに「10%」にはアルコールも含みます。帰宅後の晩酌が楽しみ、という人は必ずその分も考えて、日中の間食の内容を考えます。

 次に栄養面。ビジネスマンにとって間食を摂る意味は、空腹感を和らげて仕事のパフォーマンスを維持することにあります。つまり、脳の栄養になり満足感を得られることが第一。そして、実はこれがとても重要ですが、食事だけでは不足しがちな栄養素や成分が補えれば、完ぺきです。

 つまり、糖質(炭水化物)や食物繊維、カルシウムや鉄といったミネラル分を含むものがベスト。食物繊維は便通をサポートすることで知られていますが、血糖値の上昇を抑え、満腹感が得られやすいのが魅力です。

 自宅から持参できるならばバナナや海苔を巻いたおにぎりがベスト。バナナは糖質、ビタミンのほか、食物繊維やミネラルが豊富なのでかなりおすすめです。唯一、かばんに入れて持ち歩く不安はありますが、今は生活雑貨のお店などでバナナ専用ケースも手に入るので是非、活用してください。

 コンビニエンスストアで買うならば、カットフルーツ、ヨーグルト、フルーツたっぷりのゼリーあたりがよいでしょう。また、無塩のナッツ類もいい。ナッツ類は食物繊維が豊富な上、血管を健康に保ち、血液の流れをよくするビタミンEや糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が豊富。なかでもアーモンドと落花生はタンパク質含有量が高いため、腹持ちもよいのでおすすめです。

 間食は、食事と食事の間が4時間以上空いてしまう時に摂るよう心がけてみてはいかがでしょうか? その時はお腹が空いていなくても、計画的に間食を摂った方が、次の食事の時にドカ食いを防ぐのに役立ちます。おすすめの間食を一覧にしましたので、こちらも参考にしてください。

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橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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