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なぜラグビーW杯は大成功したのか エディーHC独占激白「大きなテーマが1つあります」

日本の“おもてなし”に集まった多数の称賛

 大会中には日本以外の国のジャージを着て、他国の国歌を歌う日本人ファンの姿が何度も取り上げられるなど、過去の大会では見られなかったような“おもてなし”の姿勢も称賛の対象となった。

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「日本のファンにとっては、自国でこれだけ大きな大会が行われることが嬉しかったのではないでしょうか。私の妻がこんな話をしていました」と切り出し、準決勝でのエピソードを明かした。

 イングランドを応援していたという夫人の隣には、オールブラックスのジャージ姿の2人の日本人男性ファンが腰かけていたという。だが、そんな彼らがイングランドがトライした瞬間に跳びあがって歓喜を爆発させた。おそらく大会期間中はそこかしこで見受けられた光景だが、この話を聞いたエディー氏は驚きつつも、これが日本人の魅力でもあると目を細める。

「どちらも応援しているわけです。国ではなく、ラグビーを見に来ている。そしてフリーな形で自分を表現する。だから多くの外国人がたくさんやってきても、それを受け入れてくれます。そういうことが自然とできるのです。イングランドに対してもすごくいい応援をいただいたと感じています。日本人の方々は忠実だと改めて感じました」

 爆発的な盛り上がりを見せたラグビーW杯。だが、ここからが日本にとってのスタートだと、エディー氏は強調。ラグビーが持つ可能性への期待を口にする。

「まだまだ広がっていくポテンシャルがあります。神戸で子どもたちを指導している人と話しましたが、20人いた生徒が5倍の100人に増えたんです。ラグビーというスポーツがそういう位置づけになったということ。子どもたちにとっての、一つの新しいオプションが生まれたと思います。トップレベルでこういうスポーツがプレーできるんだと」

 野球やサッカーというメジャースポーツと並んでラグビーが、ジュニア世代にとっての選択肢の一つとなる、そんな未来をエディー氏は願っている。

(後編に続く)

(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)

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