先頭争い→終盤転倒、全身傷だらけも…逸材18歳ハードラーに漂った大物感「もっと面白いレースに」――陸上・古賀ジェレミー
陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)は17日、東京・MUFGスタジアム(国立競技場)で行われ、男子110メートル障害の古賀ジェレミー(順大1年)は中盤まで先頭を走る大健闘を見せたが、転倒し失格となった。痛々しい姿で取材に対応。「手応えは転んで全部忘れちゃった」とおどけて話したが、そこには得たものもあった。

陸上・セイコーゴールデングランプリ
陸上のセイコーゴールデングランプリ(GGP)は17日、東京・MUFGスタジアム(国立競技場)で行われ、男子110メートル障害の古賀ジェレミー(順大1年)は中盤まで先頭を走る大健闘を見せたが、転倒し失格となった。痛々しい姿で取材に対応。「手応えは転んで全部忘れちゃった」とおどけて話したが、そこには得たものもあった。
陸上の聖地で、また存在感を放った。古賀は9レーンからスタートすると、勢いよく障害を越えていく。昨年の東京世界陸上でセミファイナリストとなった泉谷駿介や野本周成、海外勢4人が名を連ねたレースで、先頭に立った。しかし、9台目の障害に脚を引っ掛け、顔面も強打する転倒。会場には悲鳴が響く。まさかの結末に、古賀も天を仰いだ。
10台目の障害を越えられず、失格に。顔や両手足、お尻も負傷した。治療を終えて取材エリアに現れると、「自分の想定外のことが久しぶりに起きた。スピード感が速くなって、(脚が)回らなくなった。手応えは、転んで全部忘れちゃったんですけど(笑)。スタートはすごく上手く決まったので、収穫のあるレースではあったと思う」と冷静に話した。
ガーナ人の父を持つ18歳。東京高2年からインターハイを連覇し、陸上界の新星として期待を集めてきた。昨年の日本選手権では、高校生ながら決勝に進出し5位。この春からは泉谷、村竹ラシッドら、世界で活躍するハードラーを輩出した名門・順大に入学し、村竹と練習から競い合うなど、さらなる飛躍を目指して取り組んでいる。
早くも2028年ロサンゼルス五輪の活躍も期待されるが、まだ大学1年生。痛みや悔しさを感じたこのレースで、得たものもある。
「最初の入り方としても、練習で全体のリズムを上げる練習をしていて、後半の刻み練習はまだこれからだった。今回のレースみたいに速く入ることはもうできるので、あとは刻み練習をしたらもっと面白いレースになると思う」
転んでもただでは起きないあたり、大物感を漂わせる。
今年は五輪や世界陸上のないシーズン。4月の織田記念では泉谷と0秒02差の2位に食い込み、国内トップ戦線で存在感を発揮している。「(6月の)日本選手権は1着を狙って頑張りたい」。逸材が成長への大きな一歩を踏み出した。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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