目前で消えた50万円に「マジか…」 2軍盗塁王独走のドラフト候補、狙う“指名漏れ”からの大逆襲

指名漏れから4年…2軍球団で残した数字は「大学生より参考にしやすい」
高は関西創価高からオイシックス入りして4年目。NPB球団からのドラフト指名を目指してプレーを続けてきた。12球団の若手スター候補が集まるフレッシュ球宴のベンチでは「皆さん、余裕があるなと思いました」と感じた。「僕らは必死こいてやるのが当たり前。でもプロ野球選手の皆さんは、何をするにしても余裕があるなと」。その中で高も、このメンバーに選ばれるだけの理由があった。
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今季から3地区制になった2軍リーグで、東地区の盗塁王を独走しているのだ。3日現在で45個は、2位の倍以上となる。今年は桑田真澄チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)の方針もあり、チームとして一つ先の塁を奪う野球を志向している。高に与えられているのは、サインではなく個人の判断で盗塁できる“グリーンライト”の権利だ。
2022年、高校3年時にもプロ志望届を提出したが指名漏れ。当時は独立のBCリーグで戦っていた新潟入りした。2年目にチームがNPB2軍に参加するようになり、この年主に遊撃を守り107試合に出場。ただ昨季は26試合で打率.194にとどまった。肘、膝と怪我の連続。「だから本当に、今年にかける思いは強かったですね」。塁上でのリードを半歩、30センチほど大きくして「勇気を持って走れているとは思うんです」と自信を口にする。
ドラフト指名を目指し、武器を磨くこと4年。大学経由でドラフトを目指す選手とは同い年だ。「ここにいるのは2、3年と考えていたんですけど……」という高も、今年は大きなチャンスだと感じている。
ファームで積み上げた盗塁は、このレベルでは人と違った武器があるという証明だ。「ドラフトにかかっても、まず2軍からという選手がほとんどじゃないですか。でもそこで『もうこいつは、2軍ではある程度の数字が出せる』と見てもらえれば。1軍で使うためにドラフトにかけてみようと思ってほしいんです。甘くないとは思いますけど、大学生より、参考にしやすい数字を出せているんじゃないかとは思っています」。積み重ねた努力は、喜びに変わるか。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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