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戦力外→球宴初出場、ヤクルト増田珠に刺激与えた父の新たな人生 600人の島で…「凄いです」

オフの肉体改造も成功

 目に焼き付けた父の姿だけでなく、充実のオフを過ごして今季につなげた。「肉体改造」に成功し、スイングの力強さが増した。前半戦を終えて、規定には27打席足りないが、打率.288、7本塁打、27打点。14試合で4番に座るなどクリーンアップでの起用も増え、チームの3位ターンに大きく貢献している。

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 今、体重は昨季から約5キロ増の93キロだ。「右バッターでスタメンでしっかり出ると考えた時に、長打を打てる必要がある」と考え、強化に取り組んだ。昨季は1軍にフル同行して75試合に出場。代打打率.350(40打数14安打)で右の代打の切り札として存在感を示し、また代走、一塁、外野の守備固めなど幅広い起用法でも応えた。ただ、その立場から殻を破って、スタメンに名を連ねるには打力向上が欠かせないと強く感じていた。

 同時に飛躍の要因には「これまでの積み重ね」を強調した。「ヤクルト入ってきてからずっと続けてきたことが、少しずつ形になってきてるのかなっていうのは感じます」。日々の小さな努力の積み重ねこそが、成長への近道だと強く認識している。

 故郷長崎から高校は全国屈指の名門・横浜に進み、1年夏からレギュラーをつかんだ。18年にドラフト3位でソフトバンク入りしたが、6年目だった23年オフに戦力外を経験した。他球団からのオファーを待つ間は、別の世界に進む道も考えたこともある。

 それでもヤクルトからオファーが届き、再びチャンスをつかんだ。ついに加入3年目でレギュラーの立場をつかみつつある。新たなステージへと成長を続けている。50代で新たな人生に踏み出した父の生き方は、飛躍を目指す増田の背中を静かに押してくれた。

 元ソフトバンクの「熱男」こと松田宣浩氏を慕い、本塁打を放った後は“継承”した「増男」ポーズを決めるなどチームのムードメーカーでもある。オールスターにはファン投票で44万4882票を集め、阪神森下、中日細川に次ぐセ・リーグ外野手部門の3位で選出された。「1度戦力外を経験してから、このような舞台に立てることをとても嬉しく思います。このようなチャンスを与えてくださったファンの皆さまに感謝したいです」と増田。さまざまな人の思いを感じながら、初めての夢舞台に立つ。

(THE ANSWER編集部・上田 悠太 / Yuta Ueda)

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