中学も高校も「なんか常に崖っぷち」 2軍首位打者を独走、遅咲き25歳の逆転劇…MLB右腕と意外な縁

小園や藤原を見て「全然違う世界の選手」と感じた少年の巻き返し
大阪育ちの廣澤は、中学時代にはボーイズリーグの名門・ジュニアホークスでプレーした。同世代の藤原や小園海斗(広島)が対戦チームにはいた。ただ当時の廣澤にとっては「自分は背も低くて、バリバリのレギュラーとかじゃなかったので、全然違う世界の選手みたいに見ていました」という存在だった。
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それから10年近くかけて、実力を少しずつ蓄えてきたことになる。遅咲きの道を歩んだ原因の一つではないかと廣澤が考えているのが、早生まれだったこと。3月22日生まれで、10日遅ければ学年が一つ下だったのだ。
当時は思い悩んだという。「常に背の順は前のほう、同い年なのに周りはみんなデカいみたいな感じがずっとありましたね。1個下の学年で4月生まれの選手がいると、ほぼ同い年なわけですよ。もしそっちの学年だったら、体格の違いに悩むこともなくて、野球人生も違ったかもしれないなとか思ったこともありますね」。少年時代から活躍できる選手に、より多くの選択肢が開けるのは、現実としてある。
現在では身長177センチ、体重75キロと人に見劣りする体格ではない。高校で背が伸び、成人してからも一つ一つ武器を身につけてここまで来た。NPBのドラフト指名を受けるためには、あと何が必要だと考えているのだろうか。
「自分のスタイルで数字を残せれば、評価してもらえると信じてやっています。その中では打率と盗塁ですかね。その数字が他の12球団の選手と同じくらいだと、もういらないということになると思うんで。打つだけではないという部分を見せるために、盗塁もどんどん伸ばしていきたいと思っています」
前半戦を終えての打率.319は、現在2位の仲三優太(西武)に.045の大差をつけて中地区トップを独走。26盗塁も1位だ。チームからは、行けると判断した時に走っていいという“グリーンライト”の権利を与えられている。出場が決まっているフレッシュオールスター(27日、新潟)も、大事なアピールの場だ。昨年、同じ2軍球団のオイシックスから出場した知念大成外野手が本塁打を放ちMVP。秋のドラフトでは巨人から育成指名を受けた。廣澤と同じ“根尾世代”だ。遅咲きの花として、後に続けるだろうか。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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