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涙のラスト90秒「観客を自分色に」 痛恨ミス、5位でも…貫いた“杉原愛子にしかできない体操”

試合を終え、笑顔で手を振る杉原【写真:中戸川知世】
試合を終え、笑顔で手を振る杉原【写真:中戸川知世】

ラストの床運動に込めた想い「観客を自分色に染めよう」

 23年には体操の普及・発展を理念に掲げる「株式会社TRyAS(トライアス)」を設立し、会社代表としての顔を持つ。

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「体操をメジャースポーツにしたい」

 メディアでは何度も発信してきた。だからこそ、会場に足を運んだ人たちには、届けたいものがある。床運動はその象徴だった。

「この1回を楽しんで、観客を自分色に染めようと。観客のみなさんも手拍子して、盛り上がったんじゃないかなと思う。そこはバッチリです」

 2種目めの段違い平行棒で落下、着地で尻もちをつくミスがあり優勝争いから脱落したが、心は折れなかった。後半2種目で追い上げ5位入賞。10月の世界選手権の選考会を兼ねて行われる5月のNHK杯へ望みをつないだ。「ジュニアの頃だったら、引きずっていたと思う」と精神面の成長を実感する。今大会は15歳の西山実沙が初優勝。若手の台頭を喜びながらも、世界女王としての自負も口にした。

「もちろんジュニア選手の良さがあるけど、自分には経験がある。経験値の差や熟練度では、まだまだ見せられるものはたくさんあると思う」

 杉原愛子にしかできない体操を、ここからまた積み上げていく。

(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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