チケット収入1%以下→V賞金2.4億円のなぜ 日本勢3連覇のバスケ・EASL、野心的な経営戦略は成就するか
バスケットボールのクラブ国際大会「東アジアスーパーリーグ(EASL)」が急成長を遂げている。直近の2025-26シーズンはホーム&アウェー方式になってから過去最多の12チームが参戦。地域は日本を含む7つの国・地域に広がる。優勝賞金も前季から50万米ドル増の150万米ドル(約2億4000万円)に拡大した。試合数は最も多いチームでも9試合と興行頻度は少なく、大会の知名度もまだ高いとは言えない。それにもかかわらず、なぜ多額の資金投入ができるのか。持続可能性はあるのか。3月にマカオで行われたプレーオフ期間中、取材に応じたヘンリー・ケインズCEOとBリーグの島田慎二チェアマンらの話から読み解く。

2022年に4000万米ドル調達、拡大フェーズに
バスケットボールのクラブ国際大会「東アジアスーパーリーグ(EASL)」が急成長を遂げている。直近の2025-26シーズンはホーム&アウェー方式になってから過去最多の12チームが参戦。地域は日本を含む7つの国・地域に広がる。優勝賞金も前季から50万米ドル増の150万米ドル(約2億4000万円)に拡大した。試合数は最も多いチームでも9試合と興行頻度は少なく、大会の知名度もまだ高いとは言えない。それにもかかわらず、なぜ多額の資金投入ができるのか。持続可能性はあるのか。3月にマカオで行われたプレーオフ期間中、取材に応じたヘンリー・ケインズCEOとBリーグの島田慎二チェアマンらの話から読み解く。
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3月22日、マカオ。熱戦の末、歓喜の瞬間が訪れた。ファイナルに駒を進めた宇都宮ブレックス(Bリーグ)が桃園パウイアン・パイロッツ(チャイニーズタイペイ)の猛追を振り切り、90-81で勝利して初優勝を決めた。

千葉ジェッツ、広島ドラゴンフライズに続き、Bリーグ勢が3連覇を達成。これまでさまざまなタイトルを手にし、ファイナルズMVPに輝いた比江島慎は「やり残したことがあるとすれば、EASLのタイトルを取ることでした。自分にとってはすごく大きな意味を持つ大会。勝ち取れて本当にうれしかったです」と達成感をにじませた。
賞金は2位が75万米ドル(約1億2000万円)、3位は35万米ドル(約5500万円)。賞金総額は日本円で4億円超に上る。チームや選手にとってモチベーションの一つになっていることは間違いない。ヘンリーCEOは「世界でも最大級の賞金がある大会として誇りを持っているので、それは継続していきたいです」と胸を張る。各国のトップクラブを招いているため、それにふさわしい報酬額にしたい思いもあるという。
2017年から東アジアで国際大会を開催してきたEASL。2023-24シーズンからはホーム&アウェー方式となったため、国をまたぐチームの遠征費は相当な額になり、リーグの負担は大きい。それに加え、勝敗にかかわらず試合ごとの出場給も支払われている。
リーグは2022年12月、リード投資家から4000万米ドルの資金調達が決定したことを発表している。その際、用途について「ホーム&アウェー方式の地域チャンピオンシップへのEASLの拡大と、急速に拡大するミレニアル世代とZ世代のファン向けの新しく魅力的なコンテンツの制作と配信に使われる予定」と説明しており、これが主たる資金源であることは間違いないだろう。
規模拡大のフェーズに入ったことでチーム数は年々増加し、来シーズンは参加国をさらに増やして16チームになる予定だ。ヘンリーCEOは「ハイレベルなリーグを維持するとともに、アジア全体のマーケットを巻き込んで拡大していくことを展望しています」と今後を見通す。
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