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チケット収入1%以下→V賞金2.4億円のなぜ 日本勢3連覇のバスケ・EASL、野心的な経営戦略は成就するか

日本メディアの囲み取材に応えるヘンリー・ケインズCEO【写真:長嶺真輝】
日本メディアの囲み取材に応えるヘンリー・ケインズCEO【写真:長嶺真輝】

収益の75%はスポンサー料…視聴数増で好循環描く

 一方で、EASLが避けては通れないのが、持続可能性をいかに高めていくかという点だ。調達した資金を元手に、自立的な収益体制を確立していく必要がある。

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 レギュラーシーズンでは会場によって空席が目立ち、それは3月18~22日に行われたプレーオフ「ファイナルズ」も同様だった。ただ、国ごとのリーグとは異なり、そもそもチケット収入で稼ぐビジネスモデルではない。

 ヘンリーCEOは「収益構造はパートナーシップが75%、放映権料が25%。チケット販売の収入はほぼチームに入るようになっているので、全体の1%以下です」と説明する。

 最も重視するスポンサー数は前季の24から55に急増し、契約内容についても「以前まで1年契約が多かったのですが、複数年契約が増えてきました。よりリーグの価値が伝わってきていると感じます」と手応えを語る。中国銀行やアンダーアーマーなど国際的な大手企業のほか、日本においても電通グループが昨年12月に戦略的長期パートナーシップの締結を発表している。

 試合観戦については、「私たちが戦っているのは、他のスポーツというよりもeスポーツなどです。どれだけの人が、その試合の映像を見るのかという視聴率を重視しています」と語る。日本ではU-NEXTで全試合を独占配信したように、アジア各国の計26の配信媒体とパートナーシップを結ぶ。参加国以外でも、全世界で視聴が可能だという。

記者会見場に設置されたスポンサーのロゴが入ったボード【写真:長嶺真輝】
記者会見場に設置されたスポンサーのロゴが入ったボード【写真:長嶺真輝】

 ヘンリーCEOが「例えば、アルバルク東京であれば『TOYOTA』の名前が映像を通してそれだけの国に広がっていくということです」と話したように、視聴数を増やすことで広告価値を高め、スポンサーの増加につなげる好循環を生むことを描いている。東アジアでは各国の時差が1~2時間ほどのため、国際試合の放送との相性も良いとみる。

 一方、アジアのバスケットボールファンは約8億人という独自の試算を示したうえで、EASLを認知しているのは、まだ1.5%程度にとどまると算出する。だからこそ、「長期視点で見たときに、アジア地域にフォーカスすることは大きな伸びしろがあると感じます」と期待感を込める。

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