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チケット収入1%以下→V賞金2.4億円のなぜ 日本勢3連覇のバスケ・EASL、野心的な経営戦略は成就するか

マカオで日本メディアの取材に応じるBリーグの島田慎二チェアマン【写真:長嶺真輝】
マカオで日本メディアの取材に応じるBリーグの島田慎二チェアマン【写真:長嶺真輝】

「もう一歩、アグレッシブに」島田チェアマンの視線

 シーズンごとで確かな成長を見せるEASL。ただ、その水準が巨額投資と見合っているのかという点では、まだ評価が難しい。今シーズン、Bリーグは国・地域別で最多となる3チームが参加し、関与の度合いが大きいため、島田慎二チェアマンはシビアな視線を向ける。

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「投資家から出資を仰ぐということは、一定の期間までにリクープ(回収)しないといけません。小さく産んで大きく育てるか、大きく産んで一気にリクープのスピードを上げるか。この2つしかない。EASLは後者でスタートしているので、まだギャップはあると思っています。各国でスポンサーをつけることも、放映権を売ることも、もう一歩、二歩、アグレッシブにやっていかないといけないと思います」

 一方で、島田チェアマンは走り出したばかりのリーグであることも十分に理解している。「ヘンリーCEOはリスクを取って頑張っているので、応援はしたいです。文句ばかり言うのではなく、運命共同体というスタンスで向き合っています」と言い、ともに成長させていく意思をのぞかせた。

2025-26シーズンの「ファイナルズ」に出場したチームの選手ら【写真:長嶺真輝】
2025-26シーズンの「ファイナルズ」に出場したチームの選手ら【写真:長嶺真輝】

 もっとも、EASLは今シーズンからFIBA(国際バスケットボール連盟)が主催するクラブのアジア大会「BCLアジア」の予選も兼ねることとなり、競技的な面でも存在感が増した。BCLの優勝チームは、クラブ世界一を決める「FIBAインターコンチネンタルカップ」にも出場する。「NBAに次ぐ世界第2位のリーグ」を目指すBリーグにとって、世界への接続の場は重要であり、EASLの安定的な運営と成長は望ましいことであるはずだ。

 米NBAの存在感が突出して大きいバスケットボール界では、クラブの国際大会で高い知名度を誇るのは欧州のユーロリーグくらいであろう。まだ充分に開拓の余地があるアジアにおいて、競技的価値の向上とビジネス面の拡張を同時に追い求めるEASL。その野心的な試みは、持続的な成長曲線を描き、成就できるのか。これからの数シーズンは、真価がより問われるフェーズに入る。

(長嶺 真輝 / Maki Nagamine)

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