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日本ハムが少年野球場の再生を“お手伝い”する背景 「皆で作る」大切に今年で7球場

北海道にある少年野球場が、2年間で5球場も改修されている。4月23日には、江別市の「えみくる少年野球場」で完成セレモニーが開催された。老朽化による破損や腐食が顕著だったグラウンドが別の場所で新たに生まれ変わり、子供たちが生き生きとプレーできる環境が整えられた。2022年は、道内でさらに2球場の改修も決まっている。

ダイヤモンド・ブラッシュ・プロジェクトで改修された江別市えみくる少年野球場にて、始球式に登場した日本ハムの稲葉篤紀GM【写真:(C)H.N.F.】
ダイヤモンド・ブラッシュ・プロジェクトで改修された江別市えみくる少年野球場にて、始球式に登場した日本ハムの稲葉篤紀GM【写真:(C)H.N.F.】

「ダイヤモンド・ブラッシュ・プロジェクト」とは 北海道日本ハム担当・荒木さんに聞く

 北海道にある少年野球場が、2年間で5球場も改修されている。4月23日には、江別市の「えみくる少年野球場」で完成セレモニーが開催された。老朽化による破損や腐食が顕著だったグラウンドが別の場所で新たに生まれ変わり、子供たちが生き生きとプレーできる環境が整えられた。2022年は、道内でさらに2球場の改修も決まっている。

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 いずれもプロ野球・北海道日本ハムファイターズの「ダイヤモンド・ブラッシュ・プロジェクト」によるものだ。管理団体や自治体、地元企業や保護者を主体とし、道内の野球場を安全で快適なプレーができる環境に整備する取組。活動の経緯と込められた願いについて、球団の担当者である荒木龍史さんに聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・宮内 宏哉)

 ◇ ◇ ◇

 施設が見違えるほど美しく“蘇った”。4月23日、改修が前年に完工していたえみくる少年野球場の完成セレモニーが開かれた。北海道日本ハムのスポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)を兼務する稲葉篤紀GMも式典に参加。喜ぶ子供たちと記念撮影を行った。

「はやぶさ球場」の愛称で1982年の利用開始から約40年使われてきた旧少年野球場は、老朽化に加えて隣接地に住宅や介護施設が建設され、子供たちが伸び伸びプレーできる環境の確保が課題になっていた。10キロメートル離れた田畑に囲まれる場所に「えみくる少年野球場」を造成するため、江別市は「ダイヤモンド・ブラッシュ・プロジェクト」に応募した。同プロジェクトは北海道内の子供たちが安全で快適にプレーできる環境を整えるため、北海道日本ハムが「ファイターズ基金」から工費の一部を寄付し、自治体や球場管理団体、施設利用者、地元企業などと共同で少年野球場を修繕、整備していく取組だ。

 同プロジェクトは2019年に発足。当時、新たなスポーツ・コミュニティ(SC)活動を求めていたことがきっかけだ。寄付やチャリティーオークションで集まった「ファイターズ基金」を活用した、既存の取り組み以上に大きなプロジェクトが検討されていた。

 事業開発グループでスポンサー開発を担当していた荒木さんは、米国のマイナーリーグがスポンサー企業とのタイアップで行っていた「プロジェクトリフレッシュ」にヒントを得た。地元企業、少年野球チームの保護者らが協力してペンキを塗りなおしたり、フェンスやダグアウトを修繕したりする、まさに地域ぐるみのプロジェクトだった。

「純粋に広告看板や雑誌広告を売るだけでは、企業も面白みを持ってくれないこともあります。(プロジェクトリフレッシュの)映像などを見て、地域の皆で作り上げるという点が凄く良いなと思いました。球団内のSC委員会で提案したのが始まりです」

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