[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

父に「4回は受けろ」と強く勧められたプロゴルファー 鶴岡果恋が早く勝ちたい理由

女子プロゴルフの鶴岡果恋(明治安田生命)が、開幕ダッシュを狙う。昨季国内ツアーはメルセデスランキング55位。ギリギリで今季前半戦の出場が可能になる準シードを獲得した。だが、ドライバー平均飛距離とフェアウェーキープ率のポイントを換算したトータルドライビングは全体5位。そのポテンシャルの高さから、ツアー関係者の間では「1999年度生まれの“狭間世代”では、稲見萌寧の次に優勝する選手」と目されている。

まもなく女子ゴルフツアー開幕、ポテンシャルの高さに注目が集まる鶴岡果恋の素顔に迫った【写真:高橋学】
まもなく女子ゴルフツアー開幕、ポテンシャルの高さに注目が集まる鶴岡果恋の素顔に迫った【写真:高橋学】

3月3日からのダイキンオーキッドレディスで国内女子ゴルフツアー開幕

 女子プロゴルフの鶴岡果恋(明治安田生命)が、開幕ダッシュを狙う。昨季国内ツアーはメルセデスランキング55位。ギリギリで今季前半戦の出場が可能になる準シードを獲得した。だが、ドライバー平均飛距離とフェアウェーキープ率のポイントを換算したトータルドライビングは全体5位。そのポテンシャルの高さから、ツアー関係者の間では「1999年度生まれの“狭間世代”では、稲見萌寧の次に優勝する選手」と目されている。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

 細身ながら迫力あるスイングも魅力。今季開幕戦のダイキンオーキッドレディス(3月3~6日、沖縄・琉球GC)を前にその素顔に迫った。

 ◇ ◇ ◇

 ドキドキが止まらなかった。昨年11月21日の午後。愛媛・エリエールGC松山では、大王製紙エリエールレディス最終ラウンドが開催されていたが、鶴岡はクラブではなく、スマートホンを手にしていた。

「大事なシードが決まる試合なのに、私は予選落ちをして横浜の自宅にいました。そして、メルセデスランキングで私より下位にいた選手2人以上が、この試合の結果で私の合計ポイントを上回ると、私は56位になって最終QT(ツアー予選会)に行く状況でした。

 気が気じゃなく、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)スコア速報の更新をひたすら押していました。結果的に私を抜いたのは1人の選手だけで、私は55位。22年シーズン前半戦に出場できる準シードをギリギリで取れ、QTに行かずに済んで心底ホッとしました。もう、こんな思いはしたくないです」

 この「運」は大きい。最終QTは実績がある選手でも、通過できる保証がない。勢いのあるルーキーも含めた96人による4日間の戦い。前半戦の試合出場がうかがえる40位に入れなかったツアー優勝経験者、元シード選手は少なくない。

「本当にQTのプレッシャーはすごいです。最初に受けた時も、散々な結果に終わりました。その大切さは後になって知って、試合に出られるようになるまでが大変でした」

1 2 3 4
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集