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ラグビー日本代表、善戦の裏に見えた格差 世界ランク3位・豪州戦データが示す課題

ティア1相手に善戦続くも…得点差に横たわる格差

 ボールインプレー時間に関しての直接の言及はなかったが、反則、ミスからプレー時間を伸ばせなかったということだろう。ゲームを見ても、接点の部分でオーストラリアに意図的に日本のアタックをスローダウンさせられていたのが印象的だ。インプレー時間については、藤井ディレクターも「期待する数字には全くいってない」と認めている。

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 ちなみに反則数は、躍進した2019年W杯では敗れた南アフリカ戦でも日本の反則数は一桁台だったのに対して、今年は7月のアイルランド戦でも14回(アイルランドは8回)と増えている。日本対策で各国がブレークダウンで激しく重圧をかけているのだ。様々な数値全般についても、同ディレクターは「点数は最後まで食らいついていたが、数字は基本的には非常に悪かった。前回W杯から見ても一番悪かった。相手のプレッシャーによるもの、自分たちのミスによるものもあった。そこをしっかり直さないと、ティア1に勝つのは難しい」と厳しい認識だ。

 試合後のPR稲垣の言葉が、チームの現状をよく物語っているだろう。

「反則を一桁に抑えないと(勝つのは)難しいと思います。シンプルな問題ですけど、そのシンプルな問題故、負けているので、もっとディシプリン、反則の意識というものを選手全員で吸収していく必要がある。(2019年からも)変わっていますね。いろいろなチャレンジをしたための反則ですが、中にはイージーなものもあった。行く部分、行かない部分の判断がこれから大事になると思う。判断自体、判断のスピード、判断するために必要なコミュニケーションをもっと上げていかないといけないと感じました」

 2019年以降、ティア1相手にもしっかり“試合になっている“ゲームを続けているのは間違いない。しかし、その得点差の間に横たわる溝を乗り越えなければ、目指すW杯8強突破に辿り着けないのも明らかだろう。オーストラリアが見せた“ティア1のスキル”を身につけ、反則、ミスの原因になる相手からの重圧を受け止め、かわすことが、2年後に仰ぎ見る高みへの最短距離になる。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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