「自分に厳しくするより優しくする方が難しい」 五輪落選から復活の裏で…“練習しすぎ”を時に我慢することの意義【東京世界陸上】
9月に国立競技場で行われた陸上の世界選手権東京大会。9日間の熱戦を現地取材した「THE ANSWER」は、選手や競技の魅力を伝えるほか、新たな価値観を探る連載「東京に集いし超人たち」を展開する。第24回は「やり過ぎない練習」。男子20キロ、35キロ競歩に出場した33歳・丸尾知司(愛知製鋼)は、昨夏のパリ五輪落選から1年、再び世界の舞台へ戻ってきた。「自分に厳しくするよりも優しくする方が難しい」。戦友の言葉が自身の練習を見直すきっかけに。“金言”を送った35歳のウォーカーにその意図を聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂、戸田 湧大)

東京世界陸上連載「東京に集いし超人たち」第24回
9月に国立競技場で行われた陸上の世界選手権東京大会。9日間の熱戦を現地取材した「THE ANSWER」は、選手や競技の魅力を伝えるほか、新たな価値観を探る連載「東京に集いし超人たち」を展開する。第24回は「やり過ぎない練習」。男子20キロ、35キロ競歩に出場した33歳・丸尾知司(愛知製鋼)は、昨夏のパリ五輪落選から1年、再び世界の舞台へ戻ってきた。「自分に厳しくするよりも優しくする方が難しい」。戦友の言葉が自身の練習を見直すきっかけに。“金言”を送った35歳のウォーカーにその意図を聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂、戸田 湧大)
「自分に厳しくするよりも優しくする方が難しい」
1年前、戦友の言葉は丸尾の胸に刻まれた。
世界陸上は2017年ロンドン大会50キロで4位、23年ブダペスト大会35キロで13位。21年の東京五輪50キロでも5位に入り、世界で活躍してきた。しかし、昨年のパリ五輪は代表選考会の日本選手権で6位に終わり、大舞台への切符を逃した。

昨夏はスイスで合宿を実施。今大会、35キロで金メダルを獲得したエヴァン・ダンフィー(カナダ)、世界陸上で銀メダル1個、銅メダル3個を獲得しているペルセウス・カールストレーム(スウェーデン)と共にトレーニングを行った。「合宿に受け入れてくれて私も強くなれた」と感謝するが、その際に学んだのが「練習をやり過ぎないこと」。
アスリートが抱える問題の1つが練習過多。高みを目指すあまり、自身をコントロールできなくなってしまうこともある。「サトシはいつもそこで失敗している」。丸尾にアドバイスを送ったのが、カールストレームだった。
今大会は丸尾と同様に2種目に出場。大会8日目の20キロ競歩を13位で終えた後、THE ANSWERの取材に応じ、その言葉の意図を明かした。
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)








