まさかの完敗に涙→2時間45分後…咲いた笑顔 154cmの女王スプリンターが雨の夜に味わった2つの感情――福岡大・山形愛羽
一夜で2つの感情を味わった。女子100メートル前回覇者の山形愛羽(福岡大3年)は大会2日目の同種目でまさかの6位。しかし、直後に行われた4×100メートルリレー決勝で悔しさを晴らす走りを見せ、44秒19の大会新記録で連覇を飾った。

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一夜で2つの感情を味わった。女子100メートル前回覇者の山形愛羽(福岡大3年)は大会2日目の同種目でまさかの6位。しかし、直後に行われた4×100メートルリレー決勝で悔しさを晴らす走りを見せ、44秒19の大会新記録で連覇を飾った。
涙のち笑顔が、雨のトラックに咲いた。
午後5時20分に行われた女子100メートル決勝。連覇を狙った山形は154センチの体で懸命に脚を回し駆け抜けたが、11秒94(向かい風1.3メートル)で6位。優勝した同級生の柴藤凜を抱き合って称えたが、みるみるうちに悔しさが……。涙をこらえるようにして足早に引き揚げていく。
それから2時間45分後、涙の乾いた目は仲間を見つめていた。
8時5分の女子4×100メートルリレー決勝。アンカーの山形は100メートルで優勝した1走・柴藤らが先頭で繋いできたバトンを受け、力強く走り出した。独走状態。2年連続で大会記録を更新し、見事に連覇を飾った。フォトセッションで3人の仲間とともに飛び切りの笑顔を弾けさせた。
「100メートルでは焦りもあって、自分が思っている走りが全然できなかった。気持ちを切り替えて『リレーでは』と思って挑んだので、しっかりバトンを繋いで走ることができた。100メートルより良いレースができたと思う」

もちろん、切り替えるのは簡単じゃなかった。「自分が今やるべきことをもう一度、自分自身の中で考えた」。心に火を灯したのは仲間の存在だ。リレーは自分だけじゃなく、他の3人や補欠も含めてチームで戦うもの。
「福大の代表としての自覚を持って、走れないメンバーの分までしっかり頑張る。しっかり気持ちを切り替えて決勝を走りました」
熊本中央高3年夏にインターハイ100メートルを制すなど、高校時代から世代トップを歩き続けてきた山形。「愛羽」の名前は「天使のように、みんなから愛される人になるように」と付けられた。悔しさと嬉しさ。2つの感情を味わったこの秋を糧に、もっと大きなスプリンターになる。
(THE ANSWER編集部)
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