最強留学生が「恐怖を感じた」高校生ランナー 北海道の冬…常識を疑う思考「『雪=ハンデ』は疑問」――東海大札幌・吉田星

北海道の過酷な環境も…「逆に足元を鍛えられる」
中学時代からその実力は折り紙付きだ。中2で全国中学陸上に初出場すると、中3では3000メートル8分35秒32で優勝。鳴り物入りで強豪・東海大札幌に進学した。
北海道は雪の影響で外での練習期間が限られ、冬期の調整が課題とされる。だが、吉田は「雪=ハンデ」だとされる固定観念に待ったをかける。
「『雪=ハンデ』という捉え方しかされないことが個人的には疑問で。足場が悪ければ、逆に足元を鍛えられる。ケニアは足元がもっと悪い状況で、道路も整備されていない。すなわち僕らの雪もほぼ同じなんじゃないかというプラス面で捉えている」
ケニアのランナーが育った環境を考えれば、寒さや雪は決して“できない理由”にならない。屋外が厳しい時は室内トラックで距離を走り、雪が積もっても「とりあえず走ってみよう」と銀世界に飛び出した。
今後は12月の全国高校駅伝や来年1月の都道府県駅伝を見据え、練習に励む。「もっともっと自分を追い込んで、この世代を上げていく立場だと自覚しながら頑張っていきたい」と頼もしく言い切る姿には、大物感が漂っていた。
常識を疑い、ハンデをプラスにする思考力を持つ。だから「最強の留学生」でも勝てないと決めつけなかった。自分の可能性にも限界を決めていない。
北海道だから、吉田星は速くなる。
(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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