衝撃157km…織田翔希と対峙しなぜ笑顔? 「こんな幸せなことはない」涙の慶応ナインが口にした“共通見解”
第108回全国高校野球選手権の神奈川大会は24日、横浜スタジアムで準決勝が行われ、横浜が4-0で慶応に勝利。4季連続の甲子園出場まであと1勝とした。エース右腕の織田翔希(3年)は、2回に自己最速となる157キロを計測するなど、6回0/3を被安打0、無失点に抑える好投。試合後の慶応選手たちは涙を見せながら、それぞれに感じ取った凄みを口にした。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

神奈川大会準決勝、敗れた慶応ナインは新怪物をどう見た?
第108回全国高校野球選手権の神奈川大会は24日、横浜スタジアムで準決勝が行われ、横浜が4-0で慶応に勝利。4季連続の甲子園出場まであと1勝とした。エース右腕の織田翔希(3年)は、2回に自己最速となる157キロを計測するなど、6回0/3を被安打0、無失点に抑える好投。試合後の慶応選手たちは涙を見せながら、それぞれに感じ取った凄みを口にした。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)
ネット裏にプロ野球のスカウトがずらりと並ぶ中、秋のドラフト1位候補が躍動した。
織田は初回先頭から、連続で空振り三振を奪う見事な立ち上がり。2回には自己最速の157キロを計測し、スタンドからは「おぉー!」とどよめきが起きた。その後は打たせる投球にギアチェンジしたが、6回には1番からの好打順を3者連続三振に仕留めた。中盤から脚を気にする場面があり、7回先頭打者の3球目を投げたところで降板したものの、6回0/3を被安打0の無失点。直球を中心に5つの三振を奪う圧倒的な投球だった。
まさに“超高校級”のボールに、慶応の森林貴彦監督は「154キロとか155キロとか、基本的に高校生が打つ球じゃないんで」と苦笑い。さらに打席で感じた選手たちの反応は様々だ。
「7番・三塁」で出場した主将の徳留海(3年)は、織田に対して1打数無安打。3回の第1打席で電光掲示板に表示された「154キロ」の文字には、思わず笑みを浮かべた。「実際に立ってみてすごくワクワクした。日米が注目している投手とやれるなんて、こんな幸せなことはない」。試合後は悔し涙を流しながらも、対戦を心に刻んだ。
また3打数無安打、2三振と封じ込まれたリードオフマンの矢口翔大(2年)は「超一流ピッチャーのレベルの高さを痛感しました」と脱帽。4番に座った大棒琉雅(3年)も「ダントツで一番いいピッチャー。(直球は)単純にめちゃくちゃ速かったです」と、二ゴロと遊ゴロに抑えられた打席を振り返った。
ただ、取材した全員に共通していた見解は「打てない球ではない」というものだった。矢口は「四隅にきっちり投げられるわけではないと思います」と、高校生ならではの“未完成”な部分を指摘。大棒も「ずっと真っすぐで勝負してきていたので、叩けるなとは思っていました」と同調する。横浜戦に向け、柔らかいボールが打者に近いところから出てくる打撃マシンを使い、短時間で反応するという練習を積んできた意地をのぞかせた。
一方の織田も、この日の投球に満足しているわけではない。「良いところも悪いところも出た。自分としてはすごく収穫のある投球だったので、しっかりと反省したい」。次は26日の決勝戦。相手は桐光学園だ。江川卓、松坂大輔、そして佐々木朗希……。一時代を築いた「怪物」の系譜に、横浜の背番号1が新たな名乗りを上げる。
(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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