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「食べなければ痩せると勘違いした選手も…」 8kg減量で復調、現れた陸上界の新ヒロイン「女子の体重管理」の心得――日体大フロレス・アリエ

8日から4日間、神奈川の相模原ギオンスタジアムで行われた陸上の第104回関東学生競技対校選手権(関東インカレ)。熱戦を取材した「THE ANSWER」は文武両道で部活に励む選手や、怪我や困難を乗り越えた選手など、さまざまなストーリーを持つ学生を取り上げる。今回は女子1部・200メートル優勝&400メートル連覇で2冠を達成した日体大のフロレス・アリエ(3年)。3日の静岡国際では日本記録を上回るタイムを記録し、一躍注目の的となった。高3からスランプを経験し、脱却のきっかけとなったのは減量。女性アスリートとして、健康に競技を続ける心得を教えてくれた。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)

女子1部・200&400メートルの2冠を達成したフロレス・アリエ【写真:中戸川知世】
女子1部・200&400メートルの2冠を達成したフロレス・アリエ【写真:中戸川知世】

陸上・関東インカレで輝いた選手たち 女子1部・200、400メートル/日体大フロレス・アリエ(3年)

 8日から4日間、神奈川の相模原ギオンスタジアムで行われた陸上の第104回関東学生競技対校選手権(関東インカレ)。熱戦を取材した「THE ANSWER」は文武両道で部活に励む選手や、怪我や困難を乗り越えた選手など、さまざまなストーリーを持つ学生を取り上げる。今回は女子1部・200メートル優勝&400メートル連覇で2冠を達成した日体大のフロレス・アリエ(3年)。3日の静岡国際では日本記録を上回るタイムを記録し、一躍注目の的となった。高3からスランプを経験し、脱却のきっかけとなったのは減量。女性アスリートとして、健康に競技を続ける心得を教えてくれた。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)

 苦悩の果てに作り上げた163センチの体に、会場の視線を浴び続けた4日間だった。

 今大会ラストレース、フロレスは200メートル決勝を先頭で走り終えると、両手を上げて笑顔でガッツポーズ。最も得意とする400メートルでは、52秒82の大会新記録をマークし、リレーを含めて計8レースを走り抜いた。

「メンタル的にはきついけど、身体的には筋肉痛もなく、1本1本のレースをやり切れたと思う」。堂々と張った胸に2つ目の金メダルが提げられた。

女子1部・200メートル決勝で優勝しガッツポーズするフロレス【写真:中戸川知世】
女子1部・200メートル決勝で優勝しガッツポーズするフロレス【写真:中戸川知世】

 3日の静岡国際女子400メートルで日本記録(51秒75)を上回る51秒71をマーク。9月に東京世界陸上が行われる今季、新世代の逸材として陸上界で一気に注目を集める存在となったが、過去にはスランプも経験している。

 東海大翔洋高(静岡)2年夏のインターハイに56秒20のタイムで6位入賞したが、高3から不調に陥った。大学1年時にはタイムが1分台に。脱却のきっかけとなったのは、意外にもインフルエンザに感染したこと。自然と体重が落ち、動きに良い感覚を得ると、自炊をするなど食生活を改めて8キロ減量。昨季は関東インカレ、日本インカレを制し完全復活を遂げた。

 転機になった減量。ただ、気をつけていることがある。

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