「食べなければ痩せると勘違いした選手も…」 8kg減量で復調、現れた陸上界の新ヒロイン「女子の体重管理」の心得――日体大フロレス・アリエ

実体験から示す大学生アスリートの可能性「大学生だからって成長できないわけではない」
「『女性は食べなければ痩せる』と勘違いしている選手もいるけど、競技をやっている中では体調が一番大事。我慢するとストレスになるから食べたい時は好きなものを食べて、後から調整している」
数字は意識しすぎず、体重や体脂肪率の測定もたまに。米やほうれん草を意識的に摂取し、油の少ないもので調整する。最近のブームは「大好きなのでアボカド」と笑顔。こうして自分の身体と対話したコンディショニングもトップアスリートの証しといえる。
怪我や体型の変化などが記録に直結する陸上競技。特に体型は10代後半の高校生~大学生にかけて影響を受けやすい。自己記録を更新できず、過去の自分を超えられないもどかしさを抱える選手も少なくない。
陸上界に「フロレス・アリエ」の名前が広がり、多くの高校生や大学生に憧れられる立場。自身もスランプを経験しているからこそ見せたい姿、伝えたいことがある。
「大学生だからって成長できないわけではない。大学に入って苦しんでいる人に影響を与えられたらなと思う」
静岡・浜松出身。ペルーにルーツがあり、現在は日本国籍の取得を申請している。「日本国籍を取得してから、また日本記録に挑戦してみたい」。陸上界に現れたニューヒロインが若き女性競技者たちの光となる。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)