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W杯でも新規則、サッカーのルールはどこが決める? 強い「英国」の力 FIFAだけで改正は不可能

地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は、決勝トーナメントが始まった。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第18回は「サッカーのルールはどこが決める?」。

第18回のテーマは「サッカーのルールはどこが決める?」【写真:ロイター】
第18回のテーマは「サッカーのルールはどこが決める?」【写真:ロイター】

連載「ワールドカップ・トリビア」第18回

 地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会は、決勝トーナメントが始まった。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第18回は「サッカーのルールはどこが決める?」。

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Q.サッカーのルールはどこが決めるの?

A.主導しているのはイギリス

【解説】

 スローインやゴールキックの時の「5秒ルール」や選手交代時の「10秒ルール」など、今大会から新しい競技規則が導入されています。ルールを決めるのは国際サッカー連盟(FIFA)と思いがちですが、実は競技に関わる重要なことを決めているのは国際サッカー評議会(IFAB)という別の組織です。

 IFABは1882年、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドのイギリス4協会によって設立されました。FIFAが誕生する1904年より20年以上前です。FIFAはイギリス4協会が決めたルールを、そのまま採用していたのです。

 1913年にIFABにFIFAが加わります。もっとも、議決権は4協会の各2票に対してFIFAも2票。8割以上の賛成でルール改正できたため、イギリス4協会がまとまればFIFAが反対しても関係なかったのです。プロアマ問題で一時FIFAは脱会しますが、その後復帰してもこの状態が続きました。

 58年に大きな転機が訪れます。多くの加盟国を持つ影響力を考慮して、FIFAに議決権4票が与えられます。同時にイギリス4協会は各1票となりました。規則の改正には計8票のうち6票、75パーセントの賛成が必要。FIFAの賛成がなければルール改正はできなくなったのです。とはいえ、権利の半分はイギリス4協会。いまだに強い力を持っているといえます。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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