素朴なギモン「なぜW杯は4年に1回?」 五輪に対抗、プロに門戸開いた「真の世界一」決定戦
地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会が11日(日本時間12日)に始まった。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第1回は「W杯はどうして4年に1回なの?」。

連載「ワールドカップ・トリビア」第1回
地球規模のスポーツの祭典、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会が11日(日本時間12日)に始まった。「THE ANSWER」は期間中、今さら人に聞けない素朴なギモンに回答する連載「ワールドカップ・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者としてJリーグ開幕前からサッカー取材を続けてきたスペシャリスト・荻島弘一氏が、ズバリ答える。第1回は「W杯はどうして4年に1回なの?」。
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Q.どうしてW杯は4年に1回しか行われないの?
A.五輪に対抗して「真の世界一」を決めたかったから
【解説】
五輪で初めてサッカーが行われたのは、1900年の第2回パリ大会でした。当時からサッカーは世界的な人気スポーツで、その後も五輪の中で重要な地位を占めることになります。
もっとも、当時の五輪はアマチュア至上主義。すでにイングランドなど欧州で活躍していたプロ選手は出場できませんでした。国際サッカー連盟(FIFA)は国際オリンピック委員会(IOC)とプロ選手の参加について話し合ってきましたが、両者の溝は埋まらず。そこで、FIFAはプロ選手にも門戸を開いてナショナルチームの「真の世界一」を決めるW杯の創設を決めたのです。
第1回大会は五輪中間年の1930年にウルグアイで行われました。開催国がウルグアイになったのは、24、28年に五輪を連覇するなど、当時世界最強と言われていた国だったから。そして、下馬評通りに地元ウルグアイが初代王者に輝いたのです。
世界のサッカーがプロ主体となってからもIOCはプロを容認することはなく、FIFAは「アマ」の五輪よりも「プロ」のW杯に力を注ぐことになります。IOCは1984年のロサンゼルス大会からプロ選手の参加を容認しましたが、FIFAは大成功しているW杯の権威を守るためにプロの参加を認めず。その後、23歳以下という年齢制限が加わったのです。
五輪を最高峰の大会と位置付ける競技も多い中、サッカーは「W杯こそが唯一無二の大会」というスタンス。4年に1回の開催には、その権威を守るという意味合いもあるのです。
(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)
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