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母として夢を実現した岩清水梓 2歳愛息を抱いてピッチ入場、乗り越えた産後の体づくり

3月3日に2歳になったばかりの長男を右腕に抱え、岩清水梓がピッチに入場してきた。時折、スタンドに手を振り、笑顔を見せる。母になった“イワシ”が、“夢”を叶えた瞬間だった。

長男を抱え、入場する日テレ・東京ヴェルディベレーザの岩清水梓【写真:(C)TOKYO VERDY】
長男を抱え、入場する日テレ・東京ヴェルディベレーザの岩清水梓【写真:(C)TOKYO VERDY】

2020年3月の出産から初スタメン復帰「やっと夢が叶えられた」

 3月3日に2歳になったばかりの長男を右腕に抱え、岩清水梓がピッチに入場してきた。時折、スタンドに手を振り、笑顔を見せる。母になった“イワシ”が、“夢”を叶えた瞬間だった。

「長男と一緒に入場したい」

 3月8日の「国際女性デー」を前に、THE ANSWERでは女性アスリートの今とこれからを考える「THE ANSWER的 国際女性ウィーク」を開催している。その2日目、「出産」をテーマにした回に登場した岩清水は、夢の実現に向けて「まずはスタメンにならないといけない。自分の頑張り次第なので、そのために頑張りたい」と語っていたが、見事スタメンを奪取。母としての夢を実現させた。

 女子プロサッカーリーグ、WEリーグは約4か月の中断期間を経て、3月5日に後期日程が再開した。岩清水が所属する日テレ・東京ヴェルディベレーザはホームでAS長野パルセイロ・レディースと対戦し、4-0で完勝した。

「中断期間が長かったので、緊張から入ったというか、入りは難しかった」と試合を振り返った岩清水だったが、前半16分にはCKからニアで頭で合わせてゴールを狙ったり、高い経験値で最終ラインで死守するなど、無失点勝利に貢献。後半35分にピッチを後にした。

 試合後、オンライン会見に出席した岩清水は、目標としていた子どもとの入場について聞かれ、「やっと夢が叶えられた大事な一日になった」とようやく安堵の表情を浮かべた。

「自分の夢にしていたところだったので、やっと夢が叶えられた大事な一日になったし、みんなのおかげでその一日を勝利で終えられて素敵な一日になった。これがスタートというか、これからも勝利を目指しつつ、母としてピッチに立つ回数を増やしていきたい」

 腕に抱いた愛息は岩清水と同じ、背番号33のベレーザのユニフォームを着用していたが、「ユニフォームを着ることが好きじゃなかったみたいで、最初はグズられました。『ママと一緒なんだけど』と言っても、託児所の先生のほうがいいみたいで嫌がっていた。ピッチに向かって歩いているときに少し落ち着いた様子で、本人も状況を飲み込んでくれたのか、喜んでいました」と入場時の秘話を明かした。

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