「W杯で初戦黒星=敗退」は“古い常識”に? グループ3位でも突破率66.7%…北中米大会で変わるGLの鉄則
サッカー北中米ワールドカップ(W杯)が開幕し、日本代表は14日(日本時間15日)にオランダとのグループ初戦を迎える。今大会は史上初の3か国(米国・カナダ・メキシコ)共催。48チームが参加する過去最大規模のW杯では、グループリーグの突破条件が変わった。「初戦で黒星=グループ敗退」とのイメージも覆りそうだ。

北中米W杯GL・3位でも成績上位8チームが決勝Tへ
サッカー北中米ワールドカップ(W杯)が開幕し、日本代表は14日(日本時間15日)にオランダとのグループ初戦を迎える。今大会は史上初の3か国(米国・カナダ・メキシコ)共催。48チームが参加する過去最大規模のW杯では、グループリーグの突破条件が変わった。「初戦で黒星=グループ敗退」とのイメージも覆りそうだ。
北中米W杯のグループリーグは4か国×12グループ(計48か国)で行われ、まずはベスト32進出を目指す。出場国数の増加に伴い、各組上位2チームと3位のうち成績上位8チームの計32チームが決勝トーナメントに進出するレギュレーションで、前回大会までの各組2位以内だった突破条件と比較するとハードルは低くなった。仮に3位でも、66.7%の確率で生き残れる計算だ。
W杯では32か国体制となった1998年フランス大会以降、グループ初戦で勝利したチームの突破率が8割を超えるのに対し、敗れると突破率は約11%へと急降下する。これまでのW杯では「初戦がすべて」というのが鉄則だった。だが、新たなレギュレーションでは仮に初戦を落としても、第2戦以降にグループ突破への望みを託す余地は十分に残されている。
もちろん油断は禁物。各グループ3位のうち、成績上位8チームは以下の基準で選ばれる。
第1基準:獲得した勝点
第2基準:グループリーグ全試合での得失点差
第3基準:グループリーグ全試合での総得点数
第4基準:フェアプレーポイント(イエローカード・レッドカードの枚数による減点)
第5基準:最新FIFAランキング上位
勝ち点で並んだ場合、優先されるのは得失点差。敗戦が許されたとしても大量失点での敗戦は避け、失点差を最小限に抑えられるかがポイントとなる。グループ突破が可能となる勝ち点のボーダーラインに関しては、同じレギュレーション(各組3位の3分の2が突破)を採用するEURO(欧州選手権)が1つの参考になる。
このレギュレーションが採用された16年大会以降の3大会で、勝ち点4(1勝1分1敗)の成績で敗退した例は、24年大会のウクライナのみ。グループ内の4チームが勝ち点4で並ぶ大会史上初となる大混戦の末、得失点差で涙をのむ形に。ただ、3位チーム同士の比較でみれば、勝ち点4で敗退したチームはなく、計算上はほぼ確実に次のステージへ駒を進められる。
明暗が分かれそうなのは勝ち点3の場合だ。直近の2024年大会ではスロベニア、ハンガリーが勝ち点3で並んだが、得失点差でスロベニアが勝ち上がった。一方で16年大会のポルトガルは3分け(勝ち点3)でグループを突破。そのまま勝ち上がり、大会覇者となった例もある。
史上最大規模となる北中米W杯。ピッチ上だけでなく新レギュレーションで引き起こされる様々なドラマにも注目が集まりそうだ。
(THE ANSWER編集部)
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