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レンズ越しでも分かった高橋大輔の「覇気」 スケート、声、表情の節々から放たれたオーラの魅力【氷艶 hyoen 2025】

フィギュアスケートのバンクーバー五輪男子シングル銅メダリスト・高橋大輔さんと、人気アイドルグループ「NEWS」の増田貴久さんがダブル主演を務める「氷艶 hyoen 2025 ―鏡紋の夜叉―」が5日、横浜アリーナで開幕した。高橋さんの会心の滑りと迫真の演技を初めて撮影したカメラマンが、思わず息をのんだオーラの正体とは。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

「温羅」を演じる高橋大輔、スケート、声、表情の節々から「覇気」が放たれていた【写真:中戸川知世】
「温羅」を演じる高橋大輔、スケート、声、表情の節々から「覇気」が放たれていた【写真:中戸川知世】

THE ANSWER編集部・カメラマンフォトコラム

 フィギュアスケートのバンクーバー五輪男子シングル銅メダリスト・高橋大輔さんと、人気アイドルグループ「NEWS」の増田貴久さんがダブル主演を務める「氷艶 hyoen 2025 ―鏡紋の夜叉―」が5日、横浜アリーナで開幕した。高橋さんの会心の滑りと迫真の演技を初めて撮影したカメラマンが、思わず息をのんだオーラの正体とは。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

 剣を振りかざす高橋さんは“温羅(うら)”そのものだった。赤髪に、背中には剣山のように銀のとげがついた赤い甲冑風の衣装をまとっていた。鬼気迫る表情や迫力あるスケートの節々に「覇気」のようなオーラを感じた。

 今回のテーマは「桃太郎」の原型となった「温羅伝説」。圧巻は鬼役の高橋さんが、増田さん演じる桃太郎の元になった「吉備津彦(きびつひこ)」たちと対峙するシーン。10人あまりの相手が次々と襲い掛かる中、1メートルほどの剣を振り回しながらリンクを縦横無尽に駆け抜けるスピード感とパワフルさに、夢中でシャッターを切った。

 耳でも表現者としての凄みを感じた。スケーターの貴重な歌声を聞けるのもショーの醍醐味。この日、会場に初めて響き渡った高橋さんの生歌は、鳥肌が立つほど力強く、心に届いた。温羅の親友・千秋を演じる青山凌大さんとの掛け合いは思わず見入ってしまうほど。怒鳴り声から消え入りそうなか細い声まで、様々な声色を使い分けていた。

 高橋さんの演技を生で見るのは初めて。立ち方一つをとっても、凛々しい姿勢が印象的だった。「華があるとはこのことか」。そう思いながらレンズ越しに追いかけた3時間。ファンを夢中にさせる、一端を見られた気がした。

 ただのアイスショーではない、スポーツと日本文化を融合した「氷艶」。異なるジャンルの共演者と生み出す作品で、高橋さんは「この舞台で、新たな自分の一面をお見せできるよう、最終日まで全力で挑みます」と語る。その思いは、ひしひしと伝わってきた。

(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)

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