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抱き合い喜ぶりくりゅうに重なった演技前の姿 目の前の尊い光景に何度もシャッターを切った

フィギュアスケートの世界国別対抗戦が13日から東京体育館で開催中。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は14日に行われたペアのショートプログラム(SP)。世界選手権覇者の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は、自己ベストに迫る80.47点で2位だった。

演技直前に見つめ合う三浦(左)と木原。目には強い気持ちを感じさせた(カメラ=SONY α1、レンズ=FE400mm F2.8GM)【写真:矢口亨】
演技直前に見つめ合う三浦(左)と木原。目には強い気持ちを感じさせた(カメラ=SONY α1、レンズ=FE400mm F2.8GM)【写真:矢口亨】

フォトグラファー・矢口亨のフィギュア世界国別対抗戦フォトコラム

 フィギュアスケートの世界国別対抗戦が13日から東京体育館で開催中。「THE ANSWER」はフォトグラファー・矢口亨氏のフォトコラムを連日掲載。今回は14日に行われたペアのショートプログラム(SP)。世界選手権覇者の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は、自己ベストに迫る80.47点で2位だった。

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 世界王者として臨む今季最終戦。2人は演技の直前にがっちりと握手を交わした。強い気持ちを感じる目、手首のテーピング、三浦の右腕の無数の傷。そのどれもが2人のこれまでの道のりが平坦ではないことを物語っていた。

 SPは「You’ll Never Walk Alone」。演技が進むに従って2人の笑顔もスタンドからの歓声も大きくなっていった。フィニッシュでは2人で抱き合って喜んだ。私の頭の中で、その姿が演技前の握手の画像と重なった。目の前の光景がさらに尊いものに感じられて、何度もシャッターを切った。

■矢口 亨 / Toru Yaguchi

 フォトグラファー。山形県上山市生まれ。上智大を経て02年に報知新聞社入社。12年ロンドン五輪、21年東京五輪、22年北京五輪などを取材。フィギュアスケートの撮影は19年の世界選手権(埼玉)から。今年2月に退社し、フリーに転身。著書に写真集「羽生結弦2019-2020」「羽生結弦2021-2022」など。

(矢口 亨 / Toru Yaguchi)

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