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女子ゴルフ吉田鈴、初Vも2勝目も涙なし「それは次を向いてる証拠」 会見で透けたクールな22歳の素顔

優勝トロフィーを掲げる吉田【写真:柳田通斉】
優勝トロフィーを掲げる吉田【写真:柳田通斉】

前半バーディーなしでも頭の中はクリア

 前半はバーディーを奪えずも、8番パー4では4メートルのパーパットを沈めた。9番パー5を終えた時点で首位とは3打差があったが、頭の中はクリアだった。

「10番ティーに立った時、『全然、逆転があり得る位置』だと思っていました。トップをずっと走ってると体が重くなったり守りに入ったり、体が反応しちゃう部分っていうのはどの選手にもあります。『あと2つ3つ伸ばせば、プレーオフとかに持ち込めるな』という気持ちで入りました」

 同時に冷静な自己分析も働かせていた。

「(初優勝の)6月から技術面でグッと伸びたものはないですし、体力的にも上がってはいません。そういった中で勝てたっていうのは、単純に『ゴルフ脳』が進化したように感じます。ライのジャッジだったり、ラフのフライヤー具合だったり、クラブの入れ方だったりとかです」

 今大会はフェアウェーでも強い傾斜があるが、ライに合わせてショットの種類も変えていた。

「乗せる位置だったり持つ番手とか、打つ球もいろんなカットボールだとかドローで飛ばして手前から転がすとか、いろんな球を打っていました。その対応力、修正力が高かったのが勝てた要因かなと思います。」

 今大会3日間を通して、最難関の16番パー4では12メートルのバーディーパットを沈めた。カップを過ぎると、急激な下りになるラインだった。

「『タッチを合わせて2パットで』と考えてました。今日の中でも一番難しいパットで入らなかったら、2、3メートルはオーバーしていたかなと。優勝する選手ってそういうところがあると思うので、今日はついていました」

 吉田はこうして運も味方にして、混戦を制した。初優勝の時、「姉とは違うブランドをつくっていきたい」と言ったが、この日、「どんなブランドになっているか」と聞かれてこう返した。

「『冷静、クール』と言われるので、そういうところじゃないですかね」

 2年前の最終プロテスト。5メートルのバーディーパットを決めて、吉田がギリギリで合格した。だが、今では人気、実力の両面でトッププロの地位を築いている。どんな状況でも浮かれない22歳。今後の目標は、国内メジャー大会で勝つこと。そのために、今夜もトレーニングに集中する。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)



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