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大谷が“報復死球”に取った行動がアメリカで絶賛の嵐 MLB公式も“友好”注目、実況&記者は驚愕「神秘的」「違うレベル」 監督「リスペクト」

米大リーグ・ドジャースは19日(日本時間20日)、本拠地パドレスと対戦。9回に大谷翔平が100マイル(約161キロ)の死球を受けた。相手投手のスアレスは退場。大谷は怒る自軍ベンチをなだめるように一塁へ向かった。両軍の監督がすでに退場しており、大荒れの試合はパドレスが5-3で勝利。殺伐とした雰囲気の中、大谷の振る舞いはアメリカメディアから絶賛の嵐となっていた。

死球を受けたドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】
死球を受けたドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

パドレス戦は殺伐ムード

 米大リーグ・ドジャースは19日(日本時間20日)、本拠地パドレスと対戦。9回に大谷翔平が100マイル(約161キロ)の死球を受けた。相手投手のスアレスは退場。大谷は怒る自軍ベンチをなだめるように一塁へ向かった。両軍の監督がすでに退場しており、大荒れの試合はパドレスが5-3で勝利。殺伐とした雰囲気の中、大谷の振る舞いはアメリカメディアから絶賛の嵐となっていた。

 事の発端は9回表、パドレスのタティスJr.が死球を受け、両軍がエキサイト。ベンチから選手も飛び出す一触即発の事態になった。ドジャースのロバーツ監督、パドレスのシルト監督が退場となり、警告試合が発せられていた。

 その裏、今度は大谷の右わき腹付近にスアレスが投じた100マイルが当たった。スアレスは退場処分。“報復”と見られても仕方なく、再び球場の空気が張り詰めたが、大谷は自軍ベンチをなだめるような仕草を見せながら一塁へ歩いた。さらに試合中断の間、大谷はパドレスベンチの方へ歩み寄り、パドレスの選手と笑顔で何かを話すようなシーンもあった。

 16日(同17日)からの4連戦で、両チームの主力打者に死球が相次ぐ事態。大谷もこれが2つ目だった。そんな中での振る舞いに、米カリフォルニア州地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の実況席では、解説のエリック・キャロス氏が「これはただ彼が違うレべルにいるということを示した」と大谷の冷静な態度を絶賛。実況のジョー・デービス氏は「神秘的だ」とまで驚いた。

 キャロス氏は続けて「本当に信じられない。感情的で、こっちは熱くなって叫んでいるのに…本気か?って。非現実的だ。ただ伝説に追加された」とも絶賛。中継は試合が中断している間にCMを跨いだが、それでも大谷の振る舞いに対する賛辞は止まらなかった。

 全米記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者は「ショウヘイ・オオタニを平和賞にノミネート? ドジャースのスター選手が、パドレスとの白熱した試合で、両軍のベンチ飛び出しを阻止し、緊迫した状況を和らげた」とXで称賛。「スポーツネット・ロサンゼルス」で放送された試合後会見で、ロバーツ監督も「リスペクトする」と大谷の行動に敬意を示した。

 SNS上では日米のファンも大谷の冷静さに「大人だな」「この対応を見て両軍は恥ずかしくないのかね」「本当に本当に比類なきメンタリティ」「謙虚な王」「まさに一流」などと心打たれた様子のコメントが続出していた。さらにMLB公式インスタグラムでも、大谷が相手の一塁手アラエスと握手する“友好”の写真が投稿され、異例の注目を浴びた。

 一方、米サンディエゴ放送局「パドレス.TV」が試合後に放送したインタビューの中で、大谷に対する死球は報復だったのか聞かれたシルト監督は「彼らがなんて言うかなんて、正直どうでもいい」と発言。両軍に遺恨が残った試合で、大谷の振る舞いが光った。

(THE ANSWER編集部)

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