バレーボール女子日本代表が都内で会見

　22日に東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われたバレーボール女子日本代表の会見。初選出された18歳の秋本美空も登壇した。元日本代表の大友（旧姓）愛さんを母に持ち、今年の春高バレーでは共栄学園高（東京）のエースとして全国制覇を達成。代表活動では世界を知る先輩たちの凄さを実感し、成長を誓った。

　センターコートの歓喜から4か月。髪の毛は茶色に染まり、少し大人になった秋本は日の丸のユニホームに袖を通した。「自分の強みである高さのあるスパイクを生かして、チームの勝利に貢献できるように頑張ります」。選手一人一人が順番に自己紹介をする会見でアピールした。

　身長185センチのアウトサイドヒッター。元日本代表の大友さんを母に持ち、今年の春高バレーでは共栄学園高のエースとして最優秀選手賞を獲得、チームを全国制覇に導いた。

　会見後、改めて個別取材に応じた秋本。「世界と戦ってきた選手がたくさんいるので経験の差を感じます。石川真佑さんは初めて直接プレーしているのを見て、身長が低いけどパワーがあったり、レシーブもどんどん突っ込んでいったりしていた」と先輩たちの凄さを実感している。

　今季から就任したフェルハト・アクバシュ監督には早くも発破をかけられる。「結構言われているんですけど……。『振り切れ』とか、トスが悪くても強く打たないと世界に通用しないから『強く打て』とか」。世界を見据え、成長する毎日だ。

　1月にはSVリーグのヴィクトリーナ姫路に入団。計12試合に出場し、プレーオフも経験した。日本代表も所属チームも外国人監督。2人の共通点を問われると、「しゃべれる日本語は全部しゃべる。『だから』とか『なんで』とかよく使っています」と選手目線の印象を答えて報道陣を笑わせた。

　16歳で日本代表候補に選出された逸材。エース候補として活躍に期待がかかる。「すごい選手がたくさんいるので、まだ自分がチームに貢献できるか分からない。もっと練習して自分のプレーに自信がついたらコートに入りたい」。ポテンシャル十分の18歳が、さらなる進化を遂げた先に世界の舞台が待っている。