敵地ガーディアンズ3連戦中に

　米大リーグ・ドジャースは28日（日本時間29日）まで敵地でガーディアンズ3連戦を戦った。大谷翔平投手が20号2ランを放った27日（同28日）の試合では、敵地の実況席で大谷が話題を独占するシーンがあった。「現代バージョンのベーブ・ルースがここにいます」「彼のような選手に出会うことはないでしょう」などと、球史に残る存在を褒めちぎっていた。

　大谷が4回にメジャー単独トップの20号2ランを放った27日。7回表の先頭打者として大谷が打席に入った時から、ガーディアンズ地元放送局「ガーディアンズTV」の実況席では大谷の話題で持ちきりになった。

　実況のマット・アンダーウッド氏が「選手を評価するのはキャリア終了までできないと思いますが、ショウヘイ・オオタニのこれまでの小さなサンプルサイズから見て、彼のような選手を見たことはありますか？　彼を見て思い出す選手はいますか？　彼は一世代に一人の選手なのでしょうか？」と、解説のガーディアンズOBリック・マニング氏に質問した。

　マニング氏は「疑いなく、彼は一世代に一人の選手です。それもオフェンス（打者）だけの話しです。投手は考慮せず」と断言。大谷は今季投手として復帰を目指しているが、打者限定でも伝説級であるとした。「彼は我々に対して投げたことが何度かありますが、バットのスイングの仕方が素晴らしいです。外野もDHも、何でもできます。彼は史上最高の選手です」と何をとっても素晴らしいと表現。手放しで称えたが、これで終わらない。

　止まらないマニング氏は「彼はアバターです。並外れた才能を持っています」とコメント。この日放った20号についてアンダーウッド氏が「球を長く見てインサイドアウトにバットを振っていました。あんなスイングでホームランになるのはあまり見たことがありません」と驚くと、同調するように「そう。変化球をね。バイビーの顔を見ましたか？　信じられないという顔でしたね。あんな高さで左翼に飛ばすなんて」と語った。

　20号を打たれたバイビーは、高々と上がった打球が柵越えしたことに驚き、呆然とした表情を浮かべていた。マニング氏は続けて「まあ、でも彼はスペシャルですから……。彼のような選手に出会うことはないでしょう。少なくとも私はね」ともはや呆れ気味に語っていた。