WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ

　ボクシングのWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチが10日（日本時間11日）、米カリフォルニア州サンディエゴで行われ、王者エマヌエル・ナバレッテ（メキシコ）が挑戦者の同級1位チャーリー・スアレス（フィリピン）に3-0で判定勝ちし、王座を防衛した。リングサイドで観戦した世界3階級制覇王者の“英雄”は試合中、まさかの映像を見ていたことが発覚。X上で指摘されると、海外ファンから「偉大な人は偉大さを知っている」といった声が上がっている。

　どう見ても違っていた。ナバレッテとスアレスの戦いをリングサイドで観ていたのは、元世界3階級王者で歴代3位の世界戦25連勝の記録を持つフリオ・セザール・チャベス氏。目の前のテーブルに置かれたモニターでは、6日前の4日（同5日）に行われた井上尚弥とラモン・カルデナスの世界スーパーバンタム級タイトルマッチの様子が映し出されている。左右に置かれたモニターの映像とは違っている。

　これを発見したのは、米専門メディア「ファイトハブTV」の創設者、マルコス・ビジェガス氏。Xに「ナバレッテ戦にて。ナオヤ・イノウエ対ラモン・カルデナス戦を見ているフリオ・セサール・チャベスの後ろに座っています」とつづって画像を公開した。

　海外ファンからは「偉大な人は偉大さを知っている」「ナイス」「私も今日、イノウエ対カルデナスの試合をまた見たわ」「『こんなクソ試合見ずにイノウエの試合を見ようぜ』と言ったに違いない。笑」「イノウエとカルデナスはまた週末を救っているのか？コルテス対ヒメネスの試合も酷かったね」といった声が上がるなど、井上戦の影響はとどまるところを知らないようだ。