大谷翔平の打席で敵守備陣に起きた“異変” 敵将憤る「あってはならない」凡ミスも…敵地熱狂させた4日間
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で先発出場。5打数2安打1打点で、8-1の勝利に貢献した。同地区ライバルとの4連戦で19打数7安打6打点、2本塁打4得点、打率.368と躍動。アリゾナをも沸かす名場面を生み出した。

ダイヤモンドバックスとの4連戦で躍動
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で先発出場。5打数2安打1打点で、8-1の勝利に貢献した。同地区ライバルとの4連戦で19打数7安打6打点、2本塁打4得点、打率.368と躍動。アリゾナをも沸かす名場面を生み出した。
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○第1戦、11号で生まれた“悲しい記録”
大谷は8日(同9日)の第1戦、9回2死から一矢報いる11号ソロを放った。この一発で注目されたのが、今季の打点の少なさだった。米国のスポーツデータ提供企業「オプタスタッツ」公式Xは、この日の時点での大谷の数値を紹介。
本塁打:4位タイ(11本)
長打:5位タイ(21本)
塁打:4位(89本)
打点:96位タイ(16)
打点が公式記録となった1920年以降「5月以降のいずれかの日の終了時点で、本塁打、長打、塁打のMLBトップ5にランクインしながら、打点ではトップ90に入らない選手は初めてである」とこの記録の珍しさを紹介していた。
下位打線の打撃不振が浮き彫りになった形だったが、大谷は第2戦で4打点を荒稼ぎ。この4連戦で計6打点をマークした。
○第2戦、劇的12号で敵守備に生じた“異変”
大谷は9日(同10日)の第2戦、同点の9回に決勝の12号3ランを放った。打った瞬間にスタンドインを確信したのか、バットを放り投げバンザイ。スタンドがまるで本拠地のような盛り上がりを見せるのに対し、グラウンドに立つダイヤモンドバックスの野手はショックなのか動こうともしない。音と大谷の行動から、敗戦を悟ったかのような異変の瞬間。明暗がくっきり分かれた。
専門局「MLBネットワーク」が公式Xで実際の動画を公開。ネット上の日本人ファンからは「ぺルドモがスプリットステップしてからホームインするまで微動だにしてない」「これは良アングル」などとコメントが寄せられていた。
さらに、複数の米メディアが、同じ試合で相手のルルデス・グリエルJr.外野手が作ったセレブレーションとそっくりであると指摘。米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」の野球アカウント「B/Rウォークオフ」の公式インスタグラムが比較画像を投稿すると、グリエルJr.は「うーん、彼は上手くやったな」と爆笑する絵文字付きでコメントしていた。

○第3戦、敵投手の忘れ物に監督が苦言
10日(同11日)に行われた第3戦。8回からマウンドに上がった右腕ネルソンは、先頭の大谷に対し、初球を投じる前に帽子を指差し、ベンチに向かって何かを主張した。どうやら捕手とサインを通信でやりとりするピッチコムの機器を忘れたようだ。球審はピッチクロック違反を宣告した。
結果は右直。大勢に影響はなかったが、ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督は試合後の会見で「忘れたのかはわからないが、あれはあってはならないこと」と厳しい表情を浮かべた。「あんなことをしていてはいけない。突き詰めればチームの失敗だ。球界最高級の打者に、カウント1-0から打席に立つチャンスを与えるなんてあり得ない」と語気を強めていた。
試合はダイヤモンドバックスが3-0で完封勝ち。それでも、ロブロ監督は憤りを隠さなかった。
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ドジャースはこの4連戦を2勝2敗で終えた。次戦は13日(同14日)、本拠地でアスレチックスと対戦する。
(THE ANSWER編集部)