39度の熱、棄権勧められても「メジャーだから」 39歳藤田さいきが「-10」で首位堅守、完全Vに王手
ゴルフの国内女子メジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯第3日が10日、茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で開催された。首位で出た藤田さいき(JBS)は6バーディー、1ダブルボギーの68で回って10アンダーとし、2位の申ジエに2打差をつけて首位を守った。大会前から体調不良で前日は熱がぶりかえした。棄権も考えたが、「メジャーだから」の思いで薬を飲みながらプレーを続けた。活躍する選手の若年化が進む中で、藤田は明日11日で39歳170日。勝てば、ツアー7勝目(メジャー1勝)、15年ぶりのメジャー制覇、史上6番目の年長メジャー優勝者になる。

ワールドレディスサロンパス杯第3日
ゴルフの国内女子メジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯第3日が10日、茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で開催された。首位で出た藤田さいき(JBS)は6バーディー、1ダブルボギーの68で回って10アンダーとし、2位の申ジエに2打差をつけて首位を守った。大会前から体調不良で前日は熱がぶりかえした。棄権も考えたが、「メジャーだから」の思いで薬を飲みながらプレーを続けた。活躍する選手の若年化が進む中で、藤田は明日11日で39歳170日。勝てば、ツアー7勝目(メジャー1勝)、15年ぶりのメジャー制覇、史上6番目の年長メジャー優勝者になる。
最終18番パー5。藤田は2メートルのバーディーパットを決め、大歓声を浴びた。だが、かすかにほほ笑むのが精いっぱいだった。
「昨日、また熱が39度まで上がって寝込んでいました。ゼリーを食べるぐらいしかできなくて」
心配した夫でマネジャーの和晃さんが、東京にいる主治医に連絡。オンラインでつなぎ、藤田に診断を受けさせた。主治医は「明日は試合に出ない方がいい」と勧めたが、藤田は「メジャーなので諦めたくない」と主張。和晃さんが都内まで車で片道1時間40分かけて薬を取りに行ってくれたことで、藤田の熱は37.5度まで下がったという。
「本当に主人のおかげで、ちゃんとドーピングにはならない薬を飲むことができました」
それでも万全には程遠く、藤田はせきと胃痛を止める薬を飲んでプレー。9番パー5では、集中力が切れてガードバンカーでホームラン、グリーン奥からチャクリとミスを連発し、首位から陥落するダブルボギーを打ってしまった。
「ライは決して悪くなくて、自分のミスです。頭がボーッとしていました」