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昨年ツアー賞金0円→メジャーで3位浮上 憧れは宮里藍、31歳・山城奈々は初囲み取材で「またお会いできたら…」

ゴルフの国内女子メジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯第3日が10日、茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で開催された。11位で出た山城奈々(イチケン)は4バーディー、1ボギーの69で回って通算5アンダーとし、3位に浮上した。2014年にプロテスト合格。飛ばし屋だったが、8年前からドライバーショットに悩み、最近になってようやく復調したという。沖縄県出身で同郷の宮里藍に憧れてきた31歳。宮里は今大会で特別協賛・久光製薬の契約プロとして会場入りしており、山城は宮里にツアー初優勝を報告するべく最終日に懸けている。首位は藤田さいき(JBS)で通算10アンダー。

ワールドレディスサロンパス杯、第3日でプレーした山城奈々【写真:Getty Images】
ワールドレディスサロンパス杯、第3日でプレーした山城奈々【写真:Getty Images】

ワールドレディスサロンパス杯第3日

 ゴルフの国内女子メジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯第3日が10日、茨城GC東C(6675ヤード、パー72)で開催された。11位で出た山城奈々(イチケン)は4バーディー、1ボギーの69で回って通算5アンダーとし、3位に浮上した。2014年にプロテスト合格。飛ばし屋だったが、8年前からドライバーショットに悩み、最近になってようやく復調したという。沖縄県出身で同郷の宮里藍に憧れてきた31歳。宮里は今大会で特別協賛・久光製薬の契約プロとして会場入りしており、山城は宮里にツアー初優勝を報告するべく最終日に懸けている。首位は藤田さいき(JBS)で通算10アンダー。

 リーダーボードで異彩を放つ「山城奈々」の4文字。メジャー大会で昨季ツアー賞金0円の31歳が、堂々と3位に浮上した。アテストを終えると、取材対応。山城は「(囲み取材は)初めてなんですけど」とつぶやきながら、記者の前に立った。

「今日は全体的にいい感じで思い通りのプレーができました。3日間ドライバーショットが安定してることが、このスコアにつながってるかなと思います」

 そして、長らくドライバーショットに悩んできたことを明かした。

「8年ぐらい前におかしくなりました。すごく曲がるので怖くて握れず、アイアンだけで回ったこともあります。ゴルフから離れることも考えました。2年前はQTもダメで、試合に出ることができなかったので、『ちょうどいい機会だな』とも思いました」

 試行錯誤の中では、さまざまなアドバイスを受けたという。そして、たどり着いたのが「自分の振りたいように振る」だった。スイングは変えずに、自分にフィットするドライバーを探し続け、昨季から徐々に復調。ツアー出場4試合は全て予選落ちだったが、ステップ・アップ・ツアーで2勝を飾った。最終QTは19位で今季前半戦の出場権を獲得した。

「去年とは別の合うドライバーを見つけ、やっと先週から今週にかけてフィーリング良く振れて、今日は楽しくゴルフできました」

 ゴルフを始めたのは、2003年で10歳の時。当時高校3年の宮里が、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでツアー初優勝を飾ったシーンをテレビで見たことがきっかけだった。憧れの人とは接点はなかったが、昨季ステップ・アップ・ツアーのサロンパスレディス開催前に前夜祭で初対面。前週のECCレディスで優勝していたことで、宮里から「優勝、おめでとう」と声を掛けられたという。

「初めてお話できて、本当に幸せな日でした。なので、優勝してまたお会いできたらなと思っています」

 5打差を逆転するのは容易ではないが、スコアが激しく動くのもセッティングが難しいメジャー大会の特徴。苦労を重ねてきた山城は表彰式で宮里との2ショットをイメージしている。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)



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