Bリーグ、NBAと世界初の戦略的提携 次のNBA選手誕生へ若手選抜を米国派遣、河村勇輝「心からわくわく」
バスケットボールのBリーグは18日、米プロバスケットボール(NBA)と世界初の戦略的提携の基本合意を発表した。競技面とビジネス面でさらなる発展を目指し、「1.エリート選手の育成」「2.共同プロモーション」「3.物販&ライセンス事業」の3分野において協力を模索する。

調印式を実施
バスケットボールのBリーグは18日、米プロバスケットボール(NBA)と世界初の戦略的提携の基本合意を発表した。競技面とビジネス面でさらなる発展を目指し、「1.エリート選手の育成」「2.共同プロモーション」「3.物販&ライセンス事業」の3分野において協力を模索する。
Bリーグの島田慎二チェアマンとNBAのアジアマネージングディレクターのウェイン・チャン氏が、この日オールスター第1日が行われたららアリーナ東京ベイで調印式を実施。島田チェアマンは「サマーリーグのようなレベルの高い試合に出場する機会を創出することで、できる限り選手に海外経験を積める機会を提供できれば」と発表した。NBAが他リーグと戦略的提携に合意するのは世界初という。
エリート育成のため、Bリーグのチームや選手がNBA、NBA Gリーグのイベントに参加する機会を創出する。さらに共同プロモーションとしてソーシャルメディアを活用。青少年クリニックや地域貢献活動、タレントの出演、両リーグを宣伝するアンバサダーの任命などの活動を促進する。物販、ライセンス事業では、相互のブランドを活用した商品の共同開発、販売チャネルの拡大を模索する。
詳細は現在協議中ながら、エリート育成ではオフに若手選抜チームを結成。米国でNBA Gリーグのチームと招待試合を行うことなどを想定している。早ければ今夏、遅くても2026年夏の実現を目指す。
NBAアジアのトップであるチャン氏は「日本ではバスケットボールが今、驚異的な成長を遂げていると感じている。日本出身の八村塁選手や河村勇輝選手たちの成功が我々のリーグの人気を高める重要な原動力の一つになっている」とコメント。「日本国内のバスケットボールの発展の機会を探るための戦略的な枠組みをともに構築できることを楽しみにしている」とした。
会見で紹介された河村のメッセージは以下の通り。
「BリーグとNBAの提携、本当におめでとうございます。この歴史的なプロジェクトが実現したことを、Bリーグに育てていただいた一人の選手として大変嬉しく思います。僕は、Bリーグで得た経験とファンの皆さまの支えがあったからこそ、NBAに挑戦できたと感じています。学生時代から多くのサポートを受け、特にファンの皆さまの声援はいつも僕の背中を押してくれました。
今回の提携によってBリーグがさらに発展し、多くの未来ある選手たちがNBAという舞台を目指せる環境が整うことに心からわくわくしています。日本のバスケットボールが世界へ羽ばたき、Bリーグがその架け橋となる。そんな新しいステージが始まることに胸が熱くなる思いです。これからプロを目指す選手や、Bリーグで日々努力を重ねる選手たちにとって、この提携が大きな希望や目標となることを信じています」
(THE ANSWER編集部)