[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

固定給10万円&実家暮らしの安定を捨てて…一念発起の退職、24歳青木香奈子が6度目で掴んだプロテスト合格

2024年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストは、1日まで茨城・大洗GC(6602ヤード、パー72)で4日間行われ、上位26人が合格した。24歳の青木香奈子は2バーディー、2ボギーの72で回り、通算4オーバー。ボーダーラインぎりぎりで合格を掴んだ。昨年11月まで地元・宮崎でキャディーとしても働いていたが、一念発起して退職。関東に拠点を移し、実戦感覚を磨いて「プロ」の称号を手にした。

プロテストに合格し、入会式で笑顔を見せる青木香奈子【写真:Getty Images】
プロテストに合格し、入会式で笑顔を見せる青木香奈子【写真:Getty Images】

JLPGA最終プロテスト

 2024年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストは、1日まで茨城・大洗GC(6602ヤード、パー72)で4日間行われ、上位26人が合格した。24歳の青木香奈子は2バーディー、2ボギーの72で回り、通算4オーバー。ボーダーラインぎりぎりで合格を掴んだ。昨年11月まで地元・宮崎でキャディーとしても働いていたが、一念発起して退職。関東に拠点を移し、実戦感覚を磨いて「プロ」の称号を手にした。

【PR】ABEMA de DAZN、明治安田J1リーグの試合を毎節2試合無料生中継!

 合格圏外の35位から出た青木。「やるしかないし、攻めるしかない。守る立場の方が私はきついかなと思っていました」。出だし1番でボギーを叩くも、2番ですぐに挽回のバーディーを奪うなど前半1つ伸ばして折り返し。しかし、16番パー3で手痛いボギーを叩いた。

「ピン位置が難しかった。16番で終わったなと思っていました」。半分諦めて迎えた18番パー4で、約2メートルのパーパットを沈めてホールアウト。微妙な順位で後続のプレーを待つことになったが、ギリギリで合格した。

 6度目の受験で、最終まで進出したのも初めてだった。ハラハラの待ち時間は「長かったですね。じっとしていられませんでした」。合格の実感を問われると涙。「研修生という微妙な立場から、離れられるんだと……凄く嬉しいです」。喜びと安堵が入り混じっていた。

 宮崎日大高を卒業後、地元フェニックスCCで研修生に。キャディーとして月10万円の固定給を得られていたが、昨年11月に退職。実家を離れて関東で一人暮らしを始めた。「決断してよかった。固定給もなくなりましたけど、逆に気が引き締まった」。マイナビネクストヒロインツアーに参戦し、獲得賞金5位となるなど実戦感覚を磨いた。

「(これまでの環境から)勇気を持って離れて、練習時間もそうですし、試合数を重ねられた。それがあって、今日パープレーで行けたと思う」

 古江彩佳、西村優菜ら逸材が揃う2000年度生まれ。ショットメーカーで、ドライバーの飛距離にも自信がある。「実感が全然湧かないですけど、ツアーに出られるかもしれない、その権利をいただいたという楽しみしかないです。QTがあるので、ファイナルまで行って前半戦出場権を取得したい。愛されて、人気のあるゴルファーになりたいです」。華やかなプレーヤーを目指し、羽ばたく。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)


jleague

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集