フリーの演技後に投げ込まれた大量の花束のワケとは…

　フィギュアスケートのロシア選手権（サランスク）は22日、女子フリーが行われ、まさかのショートプログラム（SP）14位発進となった平昌五輪銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワはフリー4位と復調。合計205.90点で7位と意地の“女王の逆襲”を演じた。その舞台裏で、メドベージェワの応援団が仕掛けた“ある作戦”が現地で話題を呼んでいる。

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　メドベージェワが迫真の演技で終えると、客席から次々と花束が投げ込まれた。みるみるうちに銀盤が様変わりしていく。その数は、前日のSP以上に多い。メドベージェワはキスアンドクライで得点が出ると、満面の笑みを浮かべ、フラワーガールから集まった花束を受け取った。復活を目指した女王に対する、なんとも心温まるシーン。実は、ファンの“サプライズ”だった。

　ロシアメディア「Sports24」がフリー前に舞台裏を明かしていた。記事によると、メドベージェワのファンが500本のバラを買うためにお金を集め、フリーの演技後にリンクに投げ込もうと計画。バラは希望者に配られたという。メドベージェワの応援グループの代表者は同メディアの取材に対し、このように経緯を説明したという。

「昨晩、応援グループのうちの一つの中で、私たちはジェーニャを応援したいと（SNSに）書きました。後で希望する人たちみんなに配るためにバラを買うお金を集めようと提案しました。ジェーニャがフリーを滑った後、私たちみんな一緒にバラをリンクに投げ込もうと。私たちのメッセージにとても多くの人々が反応しました。2時間で多くのお金を集めました。それは今ここで配っている500本のバラを買うのに十分でした」

　ロシアのスポーツ紙「スポルトエクスプレス」によると、メドベージェワは試合後、「あなたのファンクラブが数百本のバラとともにフラッシュモブをしたのを知っていましたか？」と聞かれ、「正直言うと、SNSを見て今日になって知りました。はい、（演技後）私にバラが投げ込まれましたね」と笑顔で答えたといい、復活を後押ししたファンの計らいに感謝していたようだ。