女子ゴルファーに続くSNS被害「やめて」「傷つく」 期待の若手・桑木が訴え、三浦桃香も苦言
人気、実力ともに高い選手が揃う女子ゴルフ界。ファンとの交流を大切にし、SNSを活用して積極的に発信する選手も増える中、心無い声が浴びせられるケースも少なくない。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は既に警鐘を鳴らしているが、選手からの悲痛な声も聞こえてきている。
TOTOジャパンクラシック2位の桑木がSNSで訴え
人気、実力ともに高い選手が揃う女子ゴルフ界。ファンとの交流を大切にし、SNSを活用して積極的に発信する選手も増える中、心無い声が浴びせられるケースも少なくない。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は既に警鐘を鳴らしているが、選手からの悲痛な声も聞こえてきている。
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昨年6月、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は異例のメッセージを公式サイトに掲載している。選手へのエールや好意的なメッセージが多く寄せられている一方で、「目をそむけたくなるような批判を送信し、特定の個人を傷つけるケースが増えてきました」などと伝えた。「どうぞ、選手がより高いパフォーマンスを展開できる、素晴らしい環境づくりのサポートをファンの皆さんにお願い申し上げます」と理解を求めている。
スポーツ庁の室伏広治長官も昨年1月、北京五輪開幕を前に同庁公式サイトで「アスリートも一人の人間」とし、アスリートを傷つける投稿を控えるように異例の呼びかけを行うなど、SNS上の誹謗中傷はスポーツ界で長らく問題となっている。そんな中、最近になって女子ゴルファーから悲痛な声も上がった。
今季ツアー初優勝を含む2勝を挙げている菅沼菜々は先月、投稿サイト「note」に「今回優勝よりも伝えたいこと」と記し、自身や他の選手に否定的なメッセージが寄せられていることを明かした。「それによって傷つく人もいることを知っていて欲しいです」「やめてください」などと訴えかけた。
さらに、今月5日まで行われた日米共催ツアー・TOTOジャパンクラシックで2位に入った期待の20歳・桑木志帆も自身のX(旧ツイッター)に「体型について」と記し、寄せられる誹謗中傷について「ふつーに傷つきます」「私も人間だし、一女性です」と記していた。これに三浦桃香も反応し、誹謗中傷に苦言を呈するとともに「言う人は誰にも言いますよね」とも投稿していた。
ファンやスポンサーに支えられている女子ゴルファーにとって、SNSでの自身のブランディングも重要な時代。JLPGAの警鐘メッセージでは、自身の誹謗中傷のみならず、他人の投稿などを拡散することも刑事・民事上の責任を問われることがあると指摘されている。
(THE ANSWER編集部)