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2連覇王者でも「敬意は必要なこと」 3000m障害・三浦龍司、“勝って当然”日本選手権に緩みなし

8月のブダペスト世界陸上などの代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権が6月1日から4日間、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われる。5月31日は大阪・ヨドコウ桜スタジアムで一部選手が会見。男子3000メートル障害日本記録保持者・三浦龍司(順大)は、3連覇に向けて心境などを語った。

会見に出席した三浦龍司【写真:浜田洋平】
会見に出席した三浦龍司【写真:浜田洋平】

陸上・日本選手権が6月1日開幕

 8月のブダペスト世界陸上などの代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権が6月1日から4日間、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われる。5月31日は大阪・ヨドコウ桜スタジアムで一部選手が会見。男子3000メートル障害日本記録保持者・三浦龍司(順大)は、3連覇に向けて心境などを語った。

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 2021年東京五輪7位入賞した21歳の三浦は、すでに世界陸上の参加標準記録を突破しているため、今大会3位以内で2年連続の代表入りが決まる。「世界陸上を決める重要な大会。今シーズンのサンショー(3000メートル障害)の2回目のレースにもなるので、いい緊張感と自分がやりたいレース、走りをしっかりとやっていくことが目標になる」と力を込めた。

 昨年はダイヤモンドリーグ(DL)ファイナル4位だったが、オレゴン世界陸上は予選敗退。今季1500メートルや5000メートルなどに出場し、主戦場の3000メートル障害は今月21日のセイコーゴールデングランプリ(GGP)が今季初レース(8分19秒07で優勝)だった。

「GGPのレースプランにもあったけど、最初の2000メートルでリズムをつくって、ラスト1000メートルで一気に切り替えていきたい。キレのあるラストスパートはこの2大会の目標というか、自分がしたい走りになってくるのでGGPよりさらにキレのある走り、ラストスパートを日本選手権でできれば。

 障害に対しての距離感、感覚を養う期間は十分取れたと思う。GGPの時は少し足の合わない場面が多かったので、それの修正ができていれば。やっぱりサンショーを走ると気分や体の反応も変わってくるので、ここ数回のサンショーの練習を踏まえてもいい感覚になってきたなと感じています」

 自身の持つ日本記録は8分09秒92。国内で勝ち続けてきても、日本一を決める舞台は緊張するものだろうか。「競技の特性上、怪我だったり、イレギュラーなことが起こりうる。自分の走りのためにも必要なことですし、どの大会でも緊張感があるし、リスペクトという意味でも必要なことかなと思います」と明かした。アスリートして他人を敬う姿勢は崩さない。海外では世界の選手が結果を残しているが、当然視界に入れている。

「ダイヤモンドリーグの結果ももちろん見ていますし、すごく大きな影響、刺激を受けていることは事実です。世界陸上に進むことができれば走ることも叶う相手。自分の最高のパフォーマンスをしたといえば東京五輪なので、その走りに近づけるようにもしたいです。記録を出して、世界のトップレベルにいる人たちにくらいつけるような走りがしたい」

 国内で“勝って当たり前”に見られるほど成長しても、「特に心境の変化はないです」と強調。「でも、自分が行きたいステージに行くためには勝ち続けないといけない。勝ちにこだわるという自分自身の考えは特に変わっているところはないです」と緩みはない。3連覇への期待は高まるばかりだ。

(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)


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