早田ひな、中国監督も「最大のライバル」に認定 世界3位撃破で「技術&戦術の高さ」を評価
28日まで南アフリカ・ダーバンで行われた卓球の世界選手権個人戦で、女子シングルス世界ランキング10位の早田ひな(日本生命)は準々決勝で同3位の王芸迪(中国)にフルゲームの末に競り勝ち、自身初の同大会銅メダルを獲得した。準決勝で同1位の孫穎莎(中国)に敗れたものの、中国勢以外では今大会男女シングルス唯一のメダル獲得。中国代表の馬琳監督は「今後しばらくの間、彼女は私たちにとって最大のライバルであるに違いないと考えている」と警戒心を強めている。
卓球世界選手権女子シングルスで自身初の銅メダルを獲得した早田
28日まで南アフリカ・ダーバンで行われた卓球の世界選手権個人戦で、女子シングルス世界ランキング10位の早田ひな(日本生命)は準々決勝で同3位の王芸迪(中国)にフルゲームの末に競り勝ち、自身初の同大会銅メダルを獲得した。準決勝で同1位の孫穎莎(中国)に敗れたものの、中国勢以外では今大会男女シングルス唯一のメダル獲得。中国代表の馬琳監督は「今後しばらくの間、彼女は私たちにとって最大のライバルであるに違いないと考えている」と警戒心を強めている。
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歴史に残る死闘を繰り広げた早田。フルゲームにもつれ込んだ王との準々決勝も8-10と先にマッチポイントを握られ、追い込まれた。それでも2点を奪ってデュースに持ち込むと、19-19からの打ち合いを2本制して21-19で勝利。歓喜の声を上げた後は涙を流し、タオルで顔を覆った。
日本女子の世界選手権シングルスでのメダルは、2017年デュッセルドルフ大会で平野美宇が獲得した銅メダル以来。早田は初のメダル獲得となった。来年のパリ五輪に向けて弾みがつく結果と内容だったが、シングルスのメダル独占を狙った中国としては穏やかではなさそうだ。中国メディア「新浪財経」は「中国女子卓球の最大のライバルは早田ひなだと指摘した」と記して、中国代表・馬琳監督の談話を紹介した。
記事内では、王が9回ものマッチポイントを生かせず早田に敗れたことについて問われた馬琳監督が「王芸迪にとっては一種の成長の機会でもある。彼女自身、試合の残酷さを知っただろう。自分に対してより高いものを求めるようになると思う」と述べたと伝えている。早田の4強入りで中国女子が4強を独占できなかったことについては、こう続けた。
「早田は今回力を発揮したばかりでなく、この1年余りから2年の間、つまり五輪の後、私たち中国女子チームにとって主なライバルとなっている。彼女は世界ランキングが8位~10位前後であり、技術的能力や戦術のレベルも高く、私は、今後しばらくの間、彼女は私たちにとって最大のライバルであるに違いないと考えている」
同メディアは、石川佳純が引退し、伊藤美誠も最近は苦しんでいることを指摘しつつ「その一方で早田ひなは実力をつけて、いまや中国女子卓球にとって第一のライバルだ」と日本の勢力図を説明。早田を警戒していた。
(THE ANSWER編集部)