4.16ダブル世界戦

　ボクシングのミニマム級（47.6キロ以下）ダブル世界戦（16日、東京・代々木第二体育館）の前日計量が15日、都内で行われた。WBCの暫定王座決定戦に臨む同級3位・重岡優大（ワタナベ）、相手の同級7位ウィルフレッド・メンデス（プエルトリコ）はともに47.6キロで一発パス。優大の弟でIBFの暫定王座決定戦に臨む同級4位・銀次朗（ワタナベ）、相手の同級3位レネ・マーク・クアルト（フィリピン）もともに47.6キロで一発パスした。

【注目】CW-Xを川澄奈穂美選手がお試し　運動パフォーマンスを支える「股関節サポート機能」って？（W-ANS ACADEMYへ）

　挑発的な言葉が飛び交った。銀次朗とクアルトはともに計量一発クリア。写真撮影では約25秒のフェイスオフを交わしたが、関係者が終了を促しても5秒ほど睨み合いを続けた。会見では両者のコメントが熱を帯びた。

　銀次朗「明日は俺がKOで必ず勝ちます。それで兄貴と2人で世界チャンピオンになります」

　クアルト「ボクシングファンの皆様、明日は早い試合になる。すぐにKOしたい。（フェイスオフ中は）すぐにでも試合を始めたいと思っていた。彼をボコボコにしたい」

　14日の予備検診で初対面。クアルトがニヤニヤと無礼な様子を垣間見せていたことに、銀次朗は「舐めている」と怒りを露わにした。試合まで残り1日となったこの日もバチバチとなり、「（フェイスオフ中は）ずっと『ぶっ潰す』って心の中で唱えていました。相手に感じたことは特になかったです」と力を込めた。

　興行は元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏がプロデュースするボクシングイベント「3150FIGHT Vol5」として行われ、ABEMAで無料生配信される。第5弾で初の東京開催だ。重岡兄弟が勝てば興毅、大毅、和毅の亀田3兄弟、井上尚弥＆拓真に続く日本3組目の兄弟世界王者の快挙。同じ日に兄弟同時に世界王座戴冠となれば初となる。

　優大がメインイベント。メインの2試合前に出場する銀次朗は、会見で隣に座った兄を横目に想いを明かした。

「今も2人でいて心強い。前回（1月6日）、1人でやった時より落ち着ける。明日の試合も怖くないし、2人でこの興行を盛り上げられるのは楽しみです。自分が先に出るので、もちろんいい結果で繋げないといけない。兄貴は心配せずにアップに集中してもらいたいですね。無傷でぶっ倒して、そのまま兄貴のセコンドについちゃおうかなと思います。楽に、兄貴にしっかりいい結果で繋げたい」