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那須川天心を帝拳・本田会長称賛「100点満点」「6か月の練習でできることは全てやった」

キックボクシング界で“神童”と呼ばれた那須川天心(帝拳)が8日、東京・有明アリーナで行われた日本バンタム級2位・与那覇勇気(真正)とのスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦で3-0の判定勝ち(59-54、60-53×2)を収めた。格闘技で47戦全勝の戦績を残し、ボクシングに転向。異例の注目が集まったデビュー戦で日本ランカーと激突し、終始優勢の完勝だった。帝拳ジムの本田明彦会長は「私からすると100点満点」と称えた。戦績は24歳の那須川が1勝、32歳の与那覇が12勝(8KO)5敗1分け。

デビュー戦で判定勝ちした那須川天心【写真:荒川祐史】
デビュー戦で判定勝ちした那須川天心【写真:荒川祐史】

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 キックボクシング界で“神童”と呼ばれた那須川天心(帝拳)が8日、東京・有明アリーナで行われた日本バンタム級2位・与那覇勇気(真正)とのスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦で3-0の判定勝ち(59-54、60-53×2)を収めた。格闘技で47戦全勝の戦績を残し、ボクシングに転向。異例の注目が集まったデビュー戦で日本ランカーと激突し、終始優勢の完勝だった。帝拳ジムの本田明彦会長は「私からすると100点満点」と称えた。戦績は24歳の那須川が1勝、32歳の与那覇が12勝(8KO)5敗1分け。


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 那須川は初回から前に出る与那覇に対し、スピードを駆使しながら、ワンツーやボディーを入れる展開だった。2回、右フックでダウンを先取。再開後も手数を緩めず、中盤以降も打たれても前に出る与那覇に対し、冷静に隙を見てワンツーを叩き込んだ。4回にはカウンターの左を入れ、ぐらついたところですかさず猛ラッシュ。最後まで受けながらカウンターを入れる場面が目立ち、終始優勢だった。

 60年以上、ボクシング界を見てきた帝拳ジムの本田会長は、会場で取材対応。「私からすると100点満点です」と称えた。「初回の時点で『これを6ラウンド続けよう』という話をしました。6か月の練習でできることは全てやりました。倒せなかったけど、ここで(無理に)行かせられない。今日は一発ももらわないことが大事でした」と振り返り、こう続けた。

「相手もタフな選手です。天心は右サイドに(重心が)かかっていた。その分(パンチに)乗っていない。当たれば倒せるパンチは持っています。でも、倒せばいいというわけではありません。今日はいろんな動きを試していました。4ラウンドで疲れていましたが、あれだけ動けばバテます。

 皆さん、楽勝だと思っていたかもしれませんが、こちらはそんなことはありません。なんとか乗り越えようという気持ちでした」

 格闘技戦績はこの試合前まで47戦全勝(キックボクシングは42戦)。元世界2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナーに師事してきた。本田会長は次戦について8回戦を想定。「3か月後か4か月後かわかりませんが、次は倒せるようになっているはずです。1年くれれば、本物になっています。技術は問題ないんです。今はボクシングの体力が足りない。スパーでできても実戦は全然違います」と説明した。

 今後の階級については「勝負できるならバンタムですが、今はウェートを決めて世界がどうこうという時点ではありません」としつつ、「タイトルを取っているかは別として、1年後には日本ではトップになっているはずです」と期待を寄せた。

(THE ANSWER編集部)



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