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井上尚弥が手放したベルト1本目の争い 弟・拓真が41歳ソリスと8日激突「何もさせないで勝つ」

ボクシングのWBA世界バンタム級1位・井上拓真(大橋)が6日、都内で行われた会見に出席。8日に東京・有明アリーナで行われる同級王座決定戦に向けて意気込みを語った。相手は同級2位リボリオ・ソリス(ベネズエラ)。拓真にとってはバンタム級で4団体統一を果たした兄・尚弥(大橋)が返上したベルトのうちの1本を奪いに行く戦い。「今回のテーマは何もさせないで勝つ、完封ということでしっかり倒したい」と強い決意をにじませた。

WBA世界バンタム級王座決定戦の会見に出席した井上拓真(左)と対戦相手のリボリオ・ソリス【写真:浜田洋平】
WBA世界バンタム級王座決定戦の会見に出席した井上拓真(左)と対戦相手のリボリオ・ソリス【写真:浜田洋平】

8日にWBA世界バンタム級王座決定戦

 ボクシングのWBA世界バンタム級1位・井上拓真(大橋)が6日、都内で行われた会見に出席。8日に東京・有明アリーナで行われる同級王座決定戦に向けて意気込みを語った。相手は同級2位リボリオ・ソリス(ベネズエラ)。拓真にとってはバンタム級で4団体統一を果たした兄・尚弥(大橋)が返上したベルトのうちの1本を奪いに行く戦い。「今回のテーマは何もさせないで勝つ、完封ということでしっかり倒したい」と強い決意をにじませた。


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 昨年12月、兄の尚弥がWBO王者だったポール・バトラーを11回KOで破り、バンタム級4団体統一を達成。スーパーバンタム級転向に伴い、1月に4本のベルトは返上された。この試合で、初めて“後釜”の王者が決まる。拓真は「約2年ぶりのバンタム級。今までで一番コンディションは良い。試合が凄く楽しみ」と現在の状態を明かした。

 相手のソリスは日本人選手と因縁の多い相手だ。スーパーフライ級王者時代の2013年12月には亀田大毅との対戦時に計量で体重超過があって王座を剥奪され、2016年3月にはWBC世界バンタム級王者の山中慎介に挑戦したものの判定負けしている。

 拓真は41歳のベテラン、ソリスについて「結構ラフに来る印象があるが、もらわなきゃ意味がない」と語り、「まず目標である4団体統一に向けて1本目のベルト、そして今回のテーマは何もさせないで勝つ、完封ということでしっかり倒したい」と完勝狙いを宣言した。

「(相手に)全てにおいて自分が勝っていると思う」とも話した拓真に対し、ソリスは「(拓真は)印象としては、普通のボクサーだと思う。ボクサーにはいい選手もいれば悪い選手もいる。どの選手を相手にしても気を抜いてはいけない。印象はノーマルです」と冷静ながら強い気持ちもうかがわせた。「皆さんご存じの通り、私は非常に好戦的なボクサー。好きなようにやらせてもらう。1ラウンド1ラウンド、丁寧に仕上げる」とも話した。

 今回の興行では、キックボクシング界で“神童”と呼ばれた那須川天心(帝拳)がプロボクシングデビュー戦となるスーパーバンタム級ノンタイトル6回戦で日本バンタム級2位・与那覇勇気(真正)と対戦。メインイベントは、WBAスーパー&WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)のアンソニー・オラスクアガ(米国)との防衛戦となる。当初はWBO王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)と3団体王座統一戦を予定していたが、ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎に罹ったため、対戦相手が変更になった。

 興行はAmazon プライム・ビデオにて「Prime Video presents Live Boxing」の第4弾として独占生配信される。日本のプライム会員は追加料金なしで視聴可能。これまで昨年4月の村田諒太(帝拳)―ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)戦、同6月の井上尚弥(大橋)―ノニト・ドネア(フィリピン)戦、同11月の寺地―京口紘人(ワタナベ)戦の全3回が生配信され、いずれも大きな反響を集めた。

(THE ANSWER編集部)




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