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熟練米記者が「こんなの見た事ないぞ」 ESPN年間最高KOは失神→場外に消えた衝撃大逆転

米スポーツ専門局「ESPN」は今年のボクシング界で生まれた「年間最高KO賞」を発表。3月のWBA世界フェザー級タイトルマッチでリー・ウッド(英国)が指名挑戦者のマイケル・コンラン(アイルランド)を破った12回途中TKOが選ばれた。失神した敗者がロープをすり抜け、場外に落下する驚きの結末。当時、ESPNの記者たちが「何万回もボクシングの試合を観てきたが、こんな終わり方は今まで見たことがない」と衝撃を受けた幕切れだった。

3月のWBA世界フェザー級タイトルマッチで12回途中TKO勝ちしたリー・ウッド(右)【写真:Getty Images】
3月のWBA世界フェザー級タイトルマッチで12回途中TKO勝ちしたリー・ウッド(右)【写真:Getty Images】

ESPNが3月のリー・ウッドの12回途中TKOを年間最高KOに選出

 米スポーツ専門局「ESPN」は今年のボクシング界で生まれた「年間最高KO賞」を発表。3月のWBA世界フェザー級タイトルマッチでリー・ウッド(英国)が指名挑戦者のマイケル・コンラン(アイルランド)を破った12回途中TKOが選ばれた。失神した敗者がロープをすり抜け、場外に落下する驚きの結末。当時、ESPNの記者たちが「何万回もボクシングの試合を観てきたが、こんな終わり方は今まで見たことがない」と衝撃を受けた幕切れだった。


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 信じられない決着だった。フルラウンドまでもつれ込んだ死闘。12回残り1分50秒を切った場面だった。ロープ際に追い込んだウッドの右がコンランの顔面を捉えた。コンランは意識が遠のいたのか、力なく頭を下げた。ウッドはダメ押しのラッシュ。すると、コンランは全身の力が抜けたかのように背中から倒れ、ロープの間をすり抜けて場外に消えた。レフェリーが試合を即止めて試合終了。英ノッティンガムの会場は騒然とした空気に包まれた。

 ド派手な大の字ノックダウンを喫するなど、劣勢だったウッドが演じた大逆転の場外決着。当時、ESPNの記者たちも驚き、ツイッター上ではダン・ラファエル氏は「私は何万回もボクシングの試合を観てきたが、こんな終わり方は今まで見たことがない。ただただ驚きだ」と記せば、マイク・コッピンガー氏も「オーマイガー! リー・ウッドが12回に、マイケル・コンランをロープの外に出して床に倒した。悪魔の巣窟だ」と驚きを隠せない様子だった。

 この試合がESPNの年間最高KO賞に選出され、コッピンガー記者が改めて寸評を執筆。「リー・ウッドとマイケル・コンランの忘れられないフェザー級マッチは、あらゆるものを備えた一戦だった。ノンストップアクション、一進一退(の攻防)、そして両ボクサーともにイングランド・ノッティンガムの騒々しい最中のキャンバスに立っていた。こうしたことだけでも、この栄誉に十分である」と触れた。

「しかし、ウッド―コンラン戦は終盤に向かうにつれてスリリングなものになっていった。コンランが最初のラウンドに片手オーバーハンドでノックダウンを取った」とし、試合展開を描写。決着の場面については「12ラウンドでウッドはロープにもたれかかったコンランにパンチを浴びせた。突然、コンランの体が硬直しロープの外へ劇的に崩れ落ち、ウッドの大逆転勝利となった」と改めて称賛した。

(THE ANSWER編集部)

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