ゴルフ5レディス初日

　女子ゴルフの国内ツアー・ゴルフ5レディスが2日、千葉・ゴルフ5Cオークビレッヂ（6465ヤード、パー72）で開幕した。ツアー通算7勝（アマ時代を含む）の勝みなみ（明治安田生命）は、9バーディー、ボギーなしの63で9アンダーとし、単独首位に立った。O・サタヤ（タイ）が2017年大会最終日にマークした64を更新する大会コース記録も樹立。前週は今季3度目の予選落ちだったが、土日は完全休養。心身ともにリフレッシュしたことで、復調できたと会見で明かした。

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　勝は雨の中でスコアを伸ばし、雨が止むとさらにバーディーを積み上げた。

「ショットがすごく良くて、ピンまで5メートル以内につくことが多かったです。パットも良くてかみ合った感じです」

　前週は予選落ち。復調の理由を問われると、「怖がらずに思い切って左に向けたからです」と返した。結果、体のキレが増してボールが左に曲がることがなくなったという。その上で「1回、ゴルフのことを忘れたのも良かったです」と表現した。

「正直、ゴルフをし過ぎてゴルフのことを考えられなくなっていました。『これぐらいでいいや』と、こなしている感じでした。それで先週の土日はクラブも握らず、（楽天スーパーレディースの）優勝祝いでジュエリーを買いに行ったりしていました。それで、また『やるぞ』という思いにもなれました。やっぱり、体と心をリセットすることは大事ですね」

　今季初勝利を飾った楽天スーパーレディースの翌週、全英女子オープン（予選落ち）に出場。すぐに帰国してNEC軽井沢72ゴルフトーナメント（2位）、CATレディース（3位）と休めずにいた。国内では結果を残していたが、体は限界にきていた。

　この日、優勝のご褒美で買った「10万円単位」の指輪は、左手中指につけていた。63は大会コースレコードであり、今季自己ベスト。なかなか出るスコアではないが、勝は「今日出せたということは、明日も明後日も出せるということだと思います」とプラス思考を働かせた。充電した強者は、残り2日も攻めに攻め続ける。