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井上尚弥に敗れたマクドネル、壮絶減量の裏側告白「5、6回バスルームで嘔吐した」

「エネルギーの全てを使い果たしてしまった」、当日は12キロ戻すも体調は万全から程遠く

「自分の持っている全てのエネルギーを使い果たしてしまった。疲労困憊だったんだ。計量では、ほとんど歩くことさえできなかった。実際に自分は運び込まれたんだよ。(減量で)全てを持っていかれてしまった。体重は作った。そこから体に水分を戻さなければいけなかったんだ」


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 マクドネルはこう語った。計量で見せたげっそりした姿は偽装などではなく、減量のラストスパートで被ったダメージによるものだったという。

「まずは水分を摂取しなければいけないので、数時間は食事ができなかった。自分の体の状況を確かめながら進めないといけない。でも、自分の体を追い込みすぎた。疲労の極みで、水分補給しても体に留めておくことができなかった。嘔吐してしまうんだ」

 脱水症状となったマクドネルはまず水分を戻すことを試みたが、待っていたのは壮絶な吐き気だったという。夜11時半に就寝するまでに、5、6回バスルームで嘔吐したことも告白している。

「トレーナーとフィジカルコーチが集まってきたけれど、成す術がなかった。とにかく体に水分を戻さなければいけなかったんだ」

 それでも、試合開始時点ではマクドネル体重は一気に回復。12キロも体重を戻し、気力充実の様子に見えたが、実際は違ったという。

「ファイトの日に起きた時に、自分はまだボロボロだった。これがバンタム級でウエートを作ることなんだ。私の体は歳を取り過ぎて、このウエートで戦うには大き過ぎた。体重は作ったものの、回復が間に合わなかった。いい感触ではないことはわかっていたが、誰にも何も言わなかった。とにかくリングに上がって、戦いたかった」

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