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福士加代子、引退当日まで「語録」連発で別れ 最後は爆笑会見「本出します!買って!」

笑顔で走れる原動力「楽しんでいた。走るのが好き」

――今日はレース後半で立ち止まっていた。

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「見られていましたか。見ていたんですね。どうにもこうにも動かなくて、ちょっと休んだら動くかなと。(初マラソンのように)もう二度とあんな転ぶなんて再現してはいけないと。ちょっと休もうかと思って屈伸した。痙攣以外で屈伸したら走れなくなるとわかった。これからの人に伝えたい」

――笑顔で走れる原動力。

「楽しんでいたのだと思う。今日も前に集団があってレース感とかがある。走るのが好きなんでしょうね。嫌なところも、苦しいところもある。楽しいってずっと笑うことだと思っていたけど、苦しいことがあるから楽しいことがあるんだなってわかりました。走り終わって、今日できたじゃんって思えば今日は楽しかったと思う。それが毎日できたと思う」

――苦しいと思う理由。

「苦しいのが嫌だもんって言ったからですかね。それを言わずにやっていたけど、それを辞めて『きつい、こんなの嫌だ』って言ってからスタートする。それで1本やると、意外と走れているってなる。マラソンは嫌なことだらけ。隠しようがないし、気持ちを出した方がいいと思うようになった。なんで自分でそんなに追い込むのかと思って、周りに言うようになった。それでやるしかないって腑に落ちた」

――セレモニーでは「辞めたくない」と。

「心残りはないです。走るのが楽しかったので。思うようにできずに勝負になっていないと思うようになったので、ずるずるになってもしょうがない。一番いいところを知っているので、そこまで行く気力も見えない。もうそこはいいかなって。思っている引退とは違いましたけど。やっぱりダメにならないと終われないんでしょうね」

――長年見守ってくれた永山監督には。

「来ないって言っていたのに、走る1時間前に『ゴールで待ってるから』って。ウルっときました。ウォーミングアップをしたらもう忘れていましたけど(笑)。でも、いてくれるだけで安心する。感謝してますね」

――永山監督はどんな存在?

「監督。うっふっふっふ」

――え、ただの(監督というだけ)?

「はい!」

――今日得たものは。

「今日は希望を持てると思った。ランナーを見ていて。スポーツは希望を持てるものなんだと思えた。一生懸命走る姿、ランナーの走る姿、一緒に走る空間を見ていたら、この人たちを見ていたら面白いなって。これが希望というものなんだと。陸上は希望が持てると思う」

――今までの陸上人生で最も印象的なレースは。

「それが難しい。どんどん忘れていくので。今、一番印象に残っているのは今日です(笑)。今日のが印象に残っている」

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