39歳福士加代子に「勇気もらった」 後輩安藤友香を五輪内定に押し上げた絶大な存在感
後輩・安藤の内定に福士「うちのチームは凄い」
ともに汗を流したのが4大会連続五輪に出場した福士。今年39歳となった大ベテランだ。後輩たちに与える影響は絶大なものがある。安藤は言う。
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「福士さんと同じチームの一員として練習させていただいて、福士さんの取り組む姿勢にいつも学ぶことがたくさんあった。福士さんの状況でももがいている姿を間近に見てきた」
先輩はマラソンで東京五輪を目指していたが、19年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)7位、20年の名古屋ウィメンズは途中棄権で出場できず。一時期に比べ、体が言うことを聞かない中でも走ることをやめない。「福士さんも頑張っているから、私も自分の状況でしっかり頑張ろうと思って凄く勇気をもらっていました」。懸命な39歳の姿を近くで見れば、背中を押されるのは当然だった。
「これまで自分が招いたことを人のせい、何かのせいにすることもあったんですけど、そういうことではなく全部自分が招いた結果。自分の意志、責任を持ってやることを学んだ。そこから毎日をしっかり充実させられた」
この日は周回遅れの福士を追い抜いた時にペースを上げた。福士からは「うちのチームは凄いと思います」と称えられ、27歳で迎える初五輪。学んだ魂を胸に、大切な夢舞台を駆け抜ける。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)