[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

選手の風邪対策に有効な食事法 スポーツ栄養士推奨は「ビタミン“エース”」

桜も咲き始め、暖かい季節となってきましたが、気温の温度差が激しい時期です。気温が低い時には体の抵抗力が落ち、風邪の原因となるウィルスや細菌に感染する恐れがあります。小学生からトップアスリートの食事をサポートする公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏に風邪対策に有効な食事法を聞いた。

細菌と戦う体づくり、積極的にとりたい栄養素はビタミンA、C、E

 桜も咲き始め、暖かい季節となってきましたが、気温の温度差が激しい時期です。気温が低い時には体の抵抗力が落ち、風邪の原因となるウィルスや細菌に感染する恐れがあります。小学生からトップアスリートの食事をサポートする公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏に風邪対策に有効な食事法を聞いた。

 年度が替わり、疲れがたまりやすいこの時期は注意が必要です。疲労の蓄積は抵抗力の低下を招き、ウィルスや細菌に感染しやすくなるため、それらと戦う体づくりが必要です。そこで積極的にとりたい栄養素がビタミンA、C、E。まとめて「ビタミンエース(ACE)」と覚えましょう。

 ビタミンAは鼻や咽頭、喉頭の粘膜の強化、ビタミンCは細菌やウィルスによるストレスを和らげ、ビタミンEは血液の流れを促し、栄養を体のすみずみに運ぶ機能があります。ビタミンA・C・Eは相互に協力することでパワーを発揮。ですから単独ではなく、まんべんなく食事から摂りたい栄養素です。

 また、暖かい食事や飲み物で体を内側から温めると、冷えによる抵抗力の低下を防ぎます。野菜をたっぷり入れた鍋物やスープは、風邪対策に有効。汁物の代表、とん汁は野菜たっぷりのうえ、豚の脂とタンパク質が体を温めるのでおすすめです。

 気温が低い日の試合や練習の前後用には、温かい飲み物を。ハチミツとレモン果汁を入れた温かい紅茶、レモン果汁を加えてお湯で溶いた粉のスポーツドリンク、牛乳、おろししょうがを加えたホットココアもいいでしょう。

1 2

橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集