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指名漏れ&戦力外軍団の快進撃…韓国の2軍球団が優勝できた理由 4人の日本人助っ人が発揮した“らしさ” 

小林は後半戦好調の要因は「観察」にあったという【写真:羽鳥慶太】
小林は後半戦好調の要因は「観察」にあったという【写真:羽鳥慶太】

後半戦は8勝無敗、元ホークス右腕が変身できた理由

 韓国の打者がまっすぐに強いのは、国際大会などのイメージ通りだった。「ちゃんと投げ切ってもバカーンと弾かれる時もあるので、頼りすぎないようにという意味です。カットボールの割合を増やしたりしたら、途中までは良かったので。方向性としては間違っていなかったと思います」。独立リーグでは経験できないイニングを消化し、シーズン終盤はさすがに疲れが出たのか苦戦。なんとか守った奪三振のタイトルを「最後はイニングを下回ってギリギリでしたけど、やっぱりうれしいですよ。来年はもっと上げられるようにしたい」と喜ぶ。

 また小林は、逆に後半の安定感が光った。6月21日以降の10試合では、実に8勝0敗、防御率1.89。前半の苦闘の中から見つけた、韓国で戦うヒントを「バッターをよく観察することと、あとはインサイドのまっすぐを使えるようになったんです」と口にする。

「韓国の打者はやっぱりまっすぐに強い。前半は何とか変化球で空振りを取ってという投球だったんですけど……」。初夏に不振に陥ったのは、対策されているからだと気づいた。そこで「変化球をどううまく使うかと考えた時に、インサイドのまっすぐやツーシームを投げられるようになったのが、後半につながったと思っています」。

 これは、韓国プロ野球の大きな特徴になっている“ロボット審判”に慣れてきたからという側面もある。ストライクゾーンが球場によって違うとは、多くの日本人選手が指摘するところだ。「それも含めて観察ですね。縦も横も、角度も違うのがわかった。外が狭いとなったら自分のゾーンをインサイドに広げて、どこまで取るのか見ていったり」。こうなると、球審によってゾーンが異なるのとあまり変わらない。細やかな観察で、試合中にも修正を施していけば結果を残せるのは、日本と変わらなかった。韓国と日本の野球の違いでもあった。

 ソフトバンクでは1軍出場がなく、育成落ちも経験した小林にとって、チームの優勝をかけて終盤戦のマウンドに立つのは初めてだった。2軍とはいえ、その緊張感には普遍のものがある。さらに異国の文化を消化しながらの1年に「やっぱり、大変は大変でしたよ。でも終わってみればめっちゃ勉強になりましたね」と充実感を見せる。

「ここにはどういう文化があるのか、どんな選手が多いのか、その中でどんなプレーがインパクトを残せるのかと考えながらやれたのは、楽しかったですよ」

 韓国プロ野球では育成外国人枠の導入など、日本人を含めた外国人選手の活用範囲を広げる検討が行われている。蔚山の4人が刻んだ経験は、きっと次へのヒントになる。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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