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「全く違う競技のような…」元侍右腕が感じた韓国野球 防御率7.41の苦闘…武田翔太が惑わされた“待ち方”

韓国プロ野球KBOリーグは、10月12日でレギュラーシーズンの全日程を終えた。今季から10球団にひとりずつの「アジア枠」が誕生し、日本から途中入団を含め11人が海を渡っての挑戦に乗り出したが、苦労した選手が多いのが実情だ。日本での実績が最も豊富な武田翔太投手(元ソフトバンク)は、インチョンを本拠地とするSSGランダースに加入したものの28試合で防御率7.41。ここまで苦しんだ理由と、感じた日韓の違いを聞いた。(取材・文=羽鳥慶太)

本拠地のマウンドに上がる武田【写真:羽鳥慶太】
本拠地のマウンドに上がる武田【写真:羽鳥慶太】

韓国SSG入りも3度の2軍落ち、リリーフ転向…武田翔太が見た韓国野球

 韓国プロ野球KBOリーグは、10月12日でレギュラーシーズンの全日程を終えた。今季から10球団にひとりずつの「アジア枠」が誕生し、日本から途中入団を含め11人が海を渡っての挑戦に乗り出したが、苦労した選手が多いのが実情だ。日本での実績が最も豊富な武田翔太投手(元ソフトバンク)は、インチョンを本拠地とするSSGランダースに加入したものの28試合で防御率7.41。ここまで苦しんだ理由と、感じた日韓の違いを聞いた。(取材・文=羽鳥慶太)

「正直、全く違う競技をしているような感覚まであるんですよね……」

 NPBで通算66勝を挙げている武田の実績は、アジア枠で韓国に渡った選手の中では群を抜いている。現地の報道でも、2015年のプレミア12や2017年のワールド・ベースボール・クラシックの日本代表として紹介され、期待が高まっていた。

 ところが待っていたのは苦闘の1年だ。残した成績は2勝10敗、防御率7.41。3度の2軍落ちを経て、最後はリリーフに転向した。日韓の野球の違いをどう考えているのか聞くと、すぐに返ってきたのが冒頭の言葉だった。

 武田は昨秋にソフトバンクから戦力外通告を受けたが、野球をやめる気はさらさらなかった。まず米国でトライアウトを受けることを考えたという。毎年オフには米国の施設でトレーニングを行い、海外の野球に興味がつのっていた。

 ただここで、違う縁がつながる。武田が通っていたノースカロライナ州にある施設「トレッド・アスレチックス」には、韓国からSSGのスタッフも訪れていた。武田の戦力外が表に出ると、すぐに接触があった。アジア枠ができたとは知らなかったが、巨人でコーチ研修を受けたこともあるキム・ジェヒョンGMの熱意に押された。さらに「家族もいますし、早く決めたほうがいいと思って」。NPBの合同トライアウトを受けることもなく、韓国行きを昨年11月という早い時期に決めた。

 アジア枠の上限となる、年俸20万ドル(約3100万円)での入団。チームからは先発ローテーションの一角を期待された。4月1日、開幕4戦目の先発に起用され4回2/3を5失点。その後も打ち込まれることが続き、ようやく初白星を挙げたのは4試合目の登板となった4月25日のKT戦だった。

 韓国では日本より一足早く、機器で様々な試合中の判定を行うシステムが稼働している。米大リーグのような判定センターを設け、ハーフスイングやアウト・セーフなど、微妙な判定には映像を使いその場で白黒をつける。ピッチクロックやピッチコムはもちろん、投球は弾道追跡技術とAIによってストライク、ボールが判定され、球審はそれをコールするだけ。大リーグより一歩進んだABS、いわゆるロボット審判が導入済みだ。

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